与薬原則の6つのR
『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は与薬原則について解説します。
江口正信
公立福生病院診療部部長
〈目次〉
与薬までの確認の手順
いかなるときでも、与薬原則6つのRを確認しましょう。また、ミスを防ぐためにも指差し呼称をしましょう(図1)。
図1与薬までの確認の手順

与薬原則6つのR
- 正しい患者〔 Right patient 〕 同姓同名、似たような名前の患者と間違えないように確認します。
- 正しい薬物〔 Right drug 〕 似たような名称、似たような剤形に注意します。同じ名称でも濃度のちがう薬物があります。
- 正しい目的〔 Right purpose 〕 何を目的にして、薬の指示が出されているかを理解しましょう。
- 正しい容量〔 Right dose 〕 指示された薬物の単位を確認しましょう(g、mg、μg、mL、mEq、U、IUなど)。同じ薬剤でも1錠、1アンプル、1バイアル当たりの薬物量が違うものもあります。
- 正しい方法〔 Right route 〕 与薬方法により薬効が異なります。
- 正しい時間〔 Right time 〕 指示どおりの日時・曜日かどうかを確認します。
※編集部注※
当記事は、2017年5月6日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術 第2版』 (編著)江口正信/2024年5月刊行/ サイオ出版


