脳と睡眠|からだずかん【52】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は4章『脳・神経系』より、「脳と睡眠」について解説します。

 

著:角野ふち
 

脳と睡眠

私たちはなぜ眠らなくてはいけないのでしょうか?

この理由はいまだ完全にはわかっていないそうです。

 

ここでは単純にからだと脳は休息する必要があると考えていきます。

脳では、脳波(のうは)と呼ばれる電気活動を読み取る検査方法があります。

 

脳波の特性と臨床的応用を解説した手書き風イラスト図。眠る脳のキャラクターと共に、脳波が大脳皮質の活動レベルを記録すること、意識レベルによって波形が変化すること(なだらかな波形は熟睡眠)、単位がHzであること、てんかんの診断などに応用されることが描かれている。

 

睡眠のパターン

通常、睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠に分けられます。

 

レム(REM)睡眠の名称の由来と特徴を解説した手書き風イラスト図。REMがRapid Eye Movement(急速眼球運動)の略であることや、レム睡眠は約90分の周期でおこることがキャラクターのイラストと共に描かれている。

 

この頭文字をとって略したものが、REM(レム)です。

その名の通り、レム睡眠では急速に眼球運動を行うという特徴をもちます。

 

レム睡眠では、脳波上は覚醒しています。そのため脳は活動状態にあります。

このとき、骨格筋(こっかくきん)などからだは熟睡しており静かな状態となります。

 

レム睡眠の周期が終わると、脳が休息する状態へと変わります。

この睡眠をノンレム睡眠といいます。

寝返りなどをうち、からだは無意識下で動きます。

 

2つの睡眠を比較

レム睡眠とノンレム睡眠の特徴を左右で比較した手書き風イラスト図。レム睡眠(割合20%:脳は起きていて体が眠る、眼球運動あり、骨格筋弛緩、バイタル変動大)とノンレム睡眠(割合80%:脳が眠る、眼球運動なし、寝返りをうつ、成長ホルモン分泌)の違いが詳細に解説されている。

 

睡眠の周期

通常、ノンレム睡眠から入り90分を1サイクルとしてレム睡眠に入ります。

ノンレム睡眠の脳波は 4 段階に分けられます。

 

睡眠段階の推移(睡眠周期)を表した手書き風グラフイラスト図。入眠から覚醒までの時間経過に伴うレム睡眠(REM)とノンレム睡眠(段階1〜4)の繰り返しの波形が描かれ、朝方に向かって徐々に睡眠が浅くなることや、新生児ではレム睡眠の割合が約50%を占めるという補足テキストが添えられている。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふち(X、Instagram)

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず⁡

 

 

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