上気道|からだずかん【18】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は2章『呼吸器系』より、「上気道」について解説します。

 

著:角野ふち
 

 

上気道

上気道について解説するイラスト。断面図には、外鼻孔(鼻の穴)、鼻腔、鼻道、後鼻孔、口腔、舌、口蓋垂(のどちんこ)、歯などの名称が記されています。のどの部分は「咽頭」と呼ばれ、上から咽頭鼻部(アデノイド・咽頭扁桃がある)、咽頭口部(口蓋扁桃がある)、咽頭喉頭部の3つに分かれ、全体の長さは約12cmと説明されています。その下で空気は気管へ、食べ物は食道へ分かれる様子が描かれ、喉頭蓋という軟骨組織のふたがあることも示されています。下部の別枠では「副鼻腔」として、前頭洞、篩骨洞(しこつどう)、上顎洞、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つの空洞が図解されています。

 

空気の通り道である気道。

まずは、上気道(じょうきどう)をみてみます。

 

孔(がいびこう)(鼻の穴)を通り、鼻腔(びくう)、後鼻孔(こうびこう)を通り咽頭(いんとう)や喉頭(こうとう)へとつながっていきます。

 

咽頭は空気の通り道でもあり食べ物の通り道でもあります。

なので、その奥は交差点のようになっています。

 

喉頭<Larynx>

喉頭を詳しくみてみましょう。

 

咽頭につづく上気道の一部で、多くの軟骨に囲まれているつくりをしています。

声帯(せいたい)があり、発声(声を出す)の作用をもちます。

 

喉頭の構造を前面と左側面から示した解説図。上部には「ほねぐみ」として、上から舌骨、甲状軟骨、輪状軟骨の重なりが示されています。前面図(左側)では、喉頭蓋、舌骨、甲状軟骨、輪状軟骨、気管の配置と、内部にある前庭ヒダ、声帯ヒダ(声帯)の位置関係が描かれています。左側面図(右側)では、喉頭蓋軟骨、甲状軟骨、輪状軟骨に加え、主に発声に関わる「披裂(ひれつ)軟骨(1対)」が示され、これらが靱帯と筋でつながっていることが説明されています。

 

喉頭蓋

喉頭蓋(こうとうがい)は、文字通りフタのように閉じることができる突起です。

軟骨からなり粘膜に覆われています。

気管に物が入るのを防ぐ大切な役割をもちます。

 

嚥下時の喉頭蓋の働きを解説するイラスト。左側の断面図では、口腔から入った食べ物が食道へと流れる際、ピンク色の喉頭蓋が倒れて気管の入り口をふさぎ、「食べ物を正規ルートへ」導く様子が描かれています。右側にはその仕組みを擬人化したイラストがあり、おにぎりのキャラクターが通る際に、遮断機のような喉頭蓋が「ガコン!!」と閉まって気管(この先気道のみ!!)への進入を防ぎ、「食物はこちら」という旗の方へ誘導する様子がコミカルに描かれています。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふち(XInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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