肺の解剖学的位置|からだずかん【16】

『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』(KADOKAWA)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は2章『呼吸器系』より、「肺の解剖学的位置」について解説します。

 

著:角野ふち
 

 

肺の解剖学的位置

胸部の名称

呼吸器系の主要臓器である肺は、胸部に位置しており心臓を挟むようなつくりとなっています。

 

この胸部に位置する内臓を取り除くとできる空間を胸腔(きょうくう)といいます。

 

胸部の名称の解説

 

この胸腔の左右を肺が占めており、外側は胸壁で覆われています。

 

胸壁は胸郭(きょうかく)とよばれる胸椎(きょうつい)、胸骨(きょうこつ)、肋骨(ろっこつ)と肋間筋(ろっかんきん)で構成されています。

 

胸郭を構成する骨格(胸椎、胸骨、肋骨)と、その内部に収まる肺の位置関係

 

肺と周辺の各器官について、位置関係をまとめてみます。

 

肺は、漿膜(しょうまく)という薄い膜(=胸膜(きょうまく))で包まれています。心臓も同じく漿膜(=心膜(しんまく))で包まれています。

 

胸郭を構成する骨格(胸椎、胸骨、肋骨)と、その内部に収まる肺の位置関係。 心臓を挟むように位置する右肺と左肺、およびそれらを保護する骨組みの構造。

 

縦隔 Mediastinum

左右の肺に挟まれたすきまは縦隔(じゅうかく)といいます。

 

その範囲は上下で分けられ(胸骨角が通る水平面⇔第4胸椎が境目)、下は心臓を中心にさらに前・中・後に分けられます。

 

左右の肺の間にある空間「縦隔」の範囲と、その中に含まれる臓器の解説画像。 食道や気管がある「上縦隔」や、心臓がある「中縦隔」など、第4胸椎の高さを境に細かく領域が分類されていることが示されている。

 

 

[出典] 『ゆるっとポップな解剖生理学 からだずかん』 (著者)角野ふち (監修)嵯峨 堅、能間 国光/2024年5月刊行/株式会社KADOKAWA

 

著者プロフィール
角野ふちプロフィール

角野ふちXInstagram

看護師、保健師、イラストレーター。

 

人のからだをかわいくポップなイラストで解説するコンテンツ『からだずかん』を、SNSやWebサイトで発信。

イラストを手がけた書籍に『薬メモ!』(大田和季著・じほう)、『みんなの救命救急科』(三谷雄己著・中外医学社)など。

日本メディカルイラストレーション学会会員。

 

webサイト: からだずかん
ショップ: ぞーきーず

 

 

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