「都合のいい女」が目を覚ます話（後編）｜マンガ・看護師のリアル恋愛レポ（44）

2022/10/26

先生、付き合えないってどういうこと？（前編はこちら）

（え…?どういうこと?）「いや、よくわからないんですけど。院長、今は誰とも付き合えないって...」と花木さんは言いました。院長は、「ごめん、あれはごまかすために言っただけで...理事長の娘さんと既に付き合ってたから」と言いました。

（付き合ってたって...。......じゃあ私の2年間はなんだったの...？デートをドタキャンされても怒らず、呼ばれれば深夜でもタクシーで行って料理したり掃除したり。院長のためと思ってやっていたのに...ただの都合のいい女だったんだ）と思いました。

院長は「ごめん...！けど君のを好きというのは本当だから！」と言いました。花木さんが黙っていると、「花木さん？」と院長が言いました。花木さんが「私の2年間返してください！」と言いました。「ごめん、ごめん。けどわかってほしい。オレもつらかったんだ。」と院長は言いました。花木さんは「絶対に許さないから」と言いました。

院長は「理事長の娘さんだし断れなかったんだ。適当に理由つけて別れればいいと思ったんだけど、娘さん...結構メンタル不安定で...オレがいなきゃダメなんだ...」と言いました。「そんなの私も一緒です」と花木さんが言うと、院長は「君は強くて真っ直ぐで優しいから1人でもやっていけるよ」と言いました。院長が「本当にごめん...」と言いました。花木さんは（あぁ...ショックを受けると本当に目の前が真っ暗になるんだ）と思いました。

（男なんて信じない。男なんて大嫌い）と花木さんは思いながら、あまりの仕打ちに2年間の想いは恨みと化しました。翌日、理事長が「桐生君ーちょっと来てくれないか」と言いました。「理事長」と院長が行くと、「こんなのがポストに入ってたんだが...」と理事長が言い、そこには、（桐生院長は大嘘つきの女たらし女を騙してやりたい放題そんな人と結婚する奥さんは不幸になると思います騙されないで）と書いてありました。院長が「なんだこれ」と言うと、「これは事実かね？」と理事長は聞きました。

院長が「こんなの嘘に決まってるじゃないですか。嫌がらせですよ」と言うと、理理事長が「んーそれはどうかな。メールのやり取りの証拠画像も同封されていたんだよ」と言いました。院長が「そんなのねつ造です！」と言うと、理事長は「火のない所に煙は立たない。こんなやつに大事な娘はやれん！！結婚の話は白紙に戻す！！」と言いました。

院長が「そんな！理事長！待ってください！」と言いました。その後院長は退職しました。安田さんが「あれーなんかスッキリしてる顔だねー」と言うと、花木さんが「はい。院長と縁切ったので。」と言いました。安田さんが「え！そうなの！？よかった～心配してたんだよね」と言いました。花木さんが「それで」と言いました。

花木さんが「新しく素敵な人と出会ったんです」と言いました。安田さんが「え？付き合ってるの？」と言うと、花木さんが「それがまた今は彼女いらない～って言われちゃって～」と言うので、安田さんは（デジャブ！！）と思いました。花木さんが「今日はデートなんで彼を落としてみせます！」と言いました。安田さんは「が、頑張って」と言いました。花木さんが「あ、ゆうじさーん」と言うと、「あ、花木ちゃん」とゆうじさんが答えました。

花木さんが「どうしたんですか？」と言うと、ゆうじさんは「いや、なんでもない行こうか」と何かをポケットにしまいました。ゆうじさんは「今日はおすすめのイタリアンでも連れてっちゃおうかなー」、花木さんは「わーい楽しみー♡」と言いながら2人は歩いて行きました。ゆうじさんのポケットの中には指輪が入っていました。