涙が止まらないとき、支えてくれるのは…|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(115)

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モジャ先生の勉強会にやってきたもも子たち。離婚の悩みを相談したいけど…

 

モジャ先生の勉強会当日。会場は聴講に来た人で賑わっていました。

もも子と草壁先生、松本さんは、モジャ先生のところへ挨拶に行きました。もも子が『相談したい相談したい!講義の後会いたいですオーラ』で見つめると、モジャ先生は、もも子の視線に気が付かず、「せっかく来てくれたんだけど、この後打ち合わせ入っちゃって。」と申し訳なさそうに言いました。

あからさまにショックを受けるもも子。草壁先生はもも子にチラッと目線を向け、「いいですよ…大丈夫です…。僕らこの後食事でもしてこうと思ってたし。」と言いました。もも子は、落ち込んだように「あっ、はい…。」と薄い反応でした。

すると、背後から「えーっ皆で食事するんですかー!?私も御一緒したいですー。」とくるみが現れました。松本さんとくるみが会話をしているうちに講義の時間がやってきました。

テーマは、「自宅で最期を 1才児の看取りを多職種連携で行った事例」在宅での看取りのお話でした。もも子は、かず君と近い年頃の男の子と知り、ドキンと胸がなりました。

講義が進み、「子どもの看取りはつらいですね…。」ともも子が耐えられず涙を流してしまいました。ハンカチを探すもも子に、草壁先生はすっとティッシュを差し出しました。

『やばい…落ち着け私。』と涙を止めようとしますが、涙と鼻水が洪水状態で、感情がどんどんあふれてきてしまいました。日頃たまっているものが一緒にあふれ出ているようでした。

『どうしよう、涙が止まらない。恥ずかしい…。』と焦っていると、草壁先生がもも子の背中にそっと手を置きました。

先生は静かに「大丈夫…。僕が支えますから。」と前を向いたまま言いました。

そして、もう一度、「僕が、もも子さんを何があっても守りますから。」と強くそして優しく、もも子の背中に置いた手の力を込めて言うのでした。

 

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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