この記事では看護師さんに向けて、履歴書の資格欄の書き方や、持っているなら書いておきたい資格を紹介します。

目次

【見本】履歴書の資格欄の書き方・ポイント4つ

【履歴書に資格を書くときのポイント4つ】1:資格は取得順に書く。2:正式名称の「看護師免許」と書く。3:西暦・和暦のどちらかに統一して書く。4:取得・修了を使い分ける。

看護師が履歴書の資格欄を書くときのポイントは4つ。見本と一緒に、詳しく見ていきましょう。

1資格は取得順に書く

履歴書の資格欄の記入例

履歴書の資格欄には、取得した順番に古いものから資格を書きます。取得年が前後してしまうのはNG。

資格の取得年月は、資格の修了証や免許証に記載されており、看護師免許については「看護師免許証」に記載されています。国家試験の合格月ではないので注意しましょう。

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いきなり履歴書に書くのは間違いのもとなので、まずはメモなどに自分が持っている資格を書き出してみて、取得順に並び替えることをおすすめします。

2正式名称の「看護師免許」と書く

看護師の資格を履歴書に書くときの正式名称は「看護師免許」です。「看護師国家資格」ではありません。

准看護師・保健師・助産師資格も同様ですので、注意しましょう。

看護師免許の隣には「取得」と記載しますが、学生で国家試験の結果待ちなどの場合は「取得見込み」あるいは「取得予定」としましょう。

出典(1):資格申請案内|厚生労働省
出典(2):保健師免許、助産師免許、看護師免許の申請手続|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ

3年号は和暦/西暦のどちらかで統一する

履歴書の年号は、和暦でも西暦でもどちらを使ってもOK。

ただし、履歴書の中でどちらかに統一させるのがマナーです。

西暦と和暦が混在していると、「読みづらい」とマイナスな印象になることもあります。

履歴書内で和暦か西暦か統一する!

その他にも、下記のようなNG例もありますので、注意しましょう。

その他のNG例

  • 和暦の頭文字だけ書いている
    (例)「昭和62年=S62」
  • 年月日をきちんと書いていない
    (例)「1992/08/22」
  • 取得年が同じところを省略している
    (例)下の段に「〃」と書く

4取得、修了を使い分ける

資格を書くときにややこしい「取得・修了」の使い分け。

「取得」を使用するのは、免許・資格・スコアのとき。資格証明書などが発行されている場合は「取得」として構いません。

【取得】を使う例
  • 看護師(保健師、助産師)免許
  • 専門看護師・認定看護師
  • 普通自動車免許
  • 呼吸療法認定士など第三者機関が資格と認めるもの
  • TOEICやTOEFLなどの点数 …など

「修了」を使用するのは、研修や講習を受講すると認定証が発行されるものなどです。

【修了】を使う例
  • ICLS、BLS、ACLS
  • 救急法基礎講習
  • 糖尿病重症化予防(フットケア)研修
  • 医療安全管理者養成研修 …など

どちらを書くか迷ったときは、資格証明書や認定証を再度チェックしてみるとよいでしょう。

履歴書に書くべき資格・書かなくてよい資格

看護師が履歴書に書いておくとアピールになる資格と、アピールになりづらく記載不要な資格をそれぞれ紹介します。

【看護師が書くべき資格】3級以下の資格 、趣味の資格自動車・自動二輪車免許 、専門・認定看護師資格 、医療・介護に関する資格 、外国語の資格。【看護師が書かなくてよい資格】

看護師が書くべき資格

普通自動車免許・自動二輪車免許

普通自動車免許や自動二輪車免許は、持っていれば基本的に書くようにしましょう。

とりわけ、訪問看護ステーションや介護施設などで勤務を希望している人は、自動車や自動二輪車の免許を持っていることが条件となる場合もあります。

専門・認定看護師資格

専門・認定看護師資格も書いておくと良いでしょう。そのとき分野も一緒に書くことも忘れずに。

専門・認定看護師資格の書き方例

認定看護師資格一覧 | 日本看護協会
専門看護師資格一覧 | 日本看護協会

医療・介護に関連する資格

医療や介護に関連する資格を持っている場合、その分野で即戦力として活躍できる証でもあります。

志望先の病院で活かせそうなものがあれば、書いておきましょう。

そのほか、院内外での研修や講座などの修了・参加実績がある場合も、記載してOKです。

医療・介護系の資格例

介護支援専門員(ケアマネジャー)、社会福祉士、呼吸療法認定士、栄養サポート専門療法士(NST)、ストーマ認定士、日本口腔ケア学会認定資格、受胎調節実地指導員、日本糖尿病療養指導士、精神保健福祉士、リンパ浮腫療法士、医療環境管理士、日本アロマセラピー学会認定看護師、認知症ケア指導管理士、おむつフィッター、介護予防指導士、日本褥瘡学会認定士、災害支援ナース、BLS、ICLS、ACLS、PALS、NCPR

など

外国語(TOEICなど)の資格

外国語に関する資格があると、外国人の方の入院の際などに対応ができることのアピールにもつながります。

代表的なのはTOEICですが、履歴書に書けるのは600点以上の場合です。

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その他、外国語が話せることはプラスになることがあるので、資格などがなくても面接の時に伝えてOKです。

看護師が書かなくてよい資格

3級以下の資格

漢検や英検など、3級以下の資格は書く必要はありません。もしも書くなら、2級以上(2級、準1級、1級)の資格にしぼりましょう。

趣味の資格

趣味でとった資格など、あまりにも実務にかけ離れたものを書くのはNG。履歴書に趣味や特技の欄があれば、そちらに書くのが適切です。

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資格欄に趣味の資格を書くのはNGとはいえ、施設形態によっては催しとして使えそうなものであれば書いてもOK。

例えば、アロマ、ネイルアート、メイクアップの資格は、介護施設などでセラピーとしても活用できます。

患者さんにとって有益になりそうな資格であれば、書いておくとよいでしょう。

なお、看護roo!にはスマホやPCで完結できる履歴書作成機能があります。これから履歴書を作成する方は、ぜひ活用してみてください。

履歴書・職務経歴書の作成機能について

 

資格が書ききれないときは?

資格欄に書ききれないほど資格を持っている場合、志望先の特徴に合わせたものを選んで書きましょう。

志望先の特徴に合ったもの以外の書ききれなかった資格については、面接のときに補足として伝えてOKです。

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たとえば、急性期病院に転職する場合は、救急分野など急性期に求められる役割の資格を中心に記入します。

また、慢性期・介護施設などに転職する場合は、皮膚ケアや認知症ケアなど、慢性期や介護施設などで求められる役割の資格を中心に書くと、志望先の施設が求める人材であることをアピールできます。

そのほか、看護roo!では志望動機や自己PR、本人希望記入欄などの書き方も紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

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