【新卒看護師】急性期と慢性期どっちが向いてる?向き不向きのポイント解説 | 看護roo!就活
看護roo!就活
看護roo!就活

【新卒看護師】急性期と慢性期どっちが向いてる?向き不向きのポイント解説

#キャリア #病院選び #働き方

病院選びを進める中で、 急性期病院と慢性期病院のどちらに向いているのか悩む看護学生さんは少なくありません。

急性期と慢性期では、患者さんとの関わり方や求められる力などが異なるため、適性を理解しておくことはミスマッチを防ぐ上で大切です。

この記事では、それぞれの特徴や向き不向き、新卒で選ぶときの考え方を解説します。 

急性期・慢性期の違いは?

まずは、急性期・慢性期それぞれの機能の違いを整理してみましょう。

急性期慢性期
対象となる患者さん発症直後・手術直後などで症状が安定していない患者さん症状が安定しているものの、長期にわたる療養が必要な患者さん
主な目的治療と症状の早期安定化ADLの維持・向上や再発予防
平均入院日数約20日約120日
看護の特徴迅速なアセスメント、医療的な処置やケア、急変対応、チーム連携日常生活の援助、家族も含めた精神的・社会的なケア
看護配置7対1
または
10対1
20対1 

出典:厚生労働省「入院医療等の調査・評価分科会【別添】資料編①」「令和6(2024)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」「令和6年度診療報酬改定の概要【入院Ⅳ(慢性期入院医療)】

急性期の特徴

急性期は、病気やけがの発症直後、手術後など、患者さんの状態が変化しやすい時期です。

急変対応や手術・検査前後の対応、医療処置などが多く、バイタルサインの確認、点滴・内服管理、ドレーンやカテーテル類の観察、検査出し、術後の状態観察などを行います。

急性期看護では、急変時にすばやく冷静に対応する判断力と行動力や、医師の指示を正確に行う処置スキルなどが求められます

入退院のサイクルも早いため、スピード感のある環境で幅広い疾患や処置を学べるのが特徴です。

急性期病院とは?看護の特徴・働き方、就活の志望動機のヒントまでまるわかり

慢性期の特徴

慢性期は、病状は安定しているものの、長期的な医療や生活支援が必要な患者さんを支える時期です。

高齢の患者さんや慢性疾患・難病のある患者さん、ADLや認知機能が低下している患者さんなどが多く、食事・排泄・入浴などの日常生活援助や、褥瘡予防、口腔ケア、点滴・投薬管理などが主な仕事になります。

言葉で想いを伝えるのが難しい患者さんも多いため、ささいな表情や皮膚の変化、呼吸のわずかな違和感といったサインに気づく力が大切です。

一人ひとりと長く関わりながら、その人らしい療養生活を支えられるのが慢性期看護の特徴です。

慢性期病院ってどんなところ?看護の特徴・働き方・志望動機のヒントまで

病院の情報を見てみよう

急性期看護師に向いている人・向いていないかもしれない人

急性期は、患者さんの状態が変化しやすく、テンポの速い環境です。

そのぶん慌ただしく感じることも多いですが、幅広い疾患や処置を経験でき、成長を実感しやすい面もあります。

どんな人が急性期に向いているのか、自分に当てはまる項目があるかチェックしてみましょう。

急性期に向いている人の特徴

  • 急な変化にも落ち着いて対応できる
    急性期では、患者さんの状態が急に変わることもあります。慌ただしい場面でも、状況を見て次の行動を考えられる人は力を発揮しやすいでしょう。
  • スピード感のある環境で働きたい
    検査や処置、突然の入院などが重なり、1日の流れが変わりやすいのが急性期の特徴です。変化の激しい環境を前向きに受け止められる人に向いています。
  • 幅広く医療的スキルを磨きたい
    点滴管理や術後の観察、急変時の対応など、医療的な場面を多く経験できます。看護師として幅広い知識や技術を身につけたい人には学びの多い環境です。
  • プレッシャーの中でも前向きに取り組める
    急性期では、緊張感のある場面に出会うこともあります。プレッシャーを感じながらも、経験として受け止めて成長につなげられる人はやりがいを感じやすいでしょう。

急性期に向いていないかもしれない人は?

「慌ただしい環境が苦手…」と感じる人もいるように、急性期がすべての人に合うわけではありません。

次のような気持ちが強い人は、急性期以外の病棟のほうがマッチするかもしれません。

  • 高い緊張感が続くと心身が疲弊しやすい
    急性期は、急変対応や予定変更などで緊張感が続く場面もあります。プレッシャーが極端に苦手な人は、ストレスを感じる機会が多くなるかもしれません。
  • 患者さんとじっくり深く関わりたい気持ちが強い
    急性期は入退院のサイクルが早く、患者さんと関われる期間が短いこともあります。一人ひとりとじっくりと関係を築きたい人は、慢性期や回復期に魅力を感じやすいでしょう。
  • 医療的な処置より日常生活の援助に重きを置きたい
    急性期では、処置や検査、急変対応などが多くなります。食事・排泄・清潔ケアなど、生活に寄り添う看護を大切にしたい人は、慢性期のほうが合う場合もあります。

当てはまる項目があるからといって、「急性期に向いていない」と決めつける必要はありません。特に新人のうちは、誰でもスピード感に戸惑うものです。

自分に合うかを判断するためには、病院見学会や就業体験に参加して、実際の雰囲気を見てみることが大切です。

見学会・就業体験に参加してみよう

慢性期看護師に向いている人・向いていないかもしれない人

次に、慢性期の向き不向きについてチェックしてみましょう。

慢性期は、病状が安定している患者さんと長く関わりながら、療養生活を支えていく環境です。日々の小さな変化に気づく力や、一人ひとりのペースに合わせた関わりが大切になります。

慢性期に向いている人の特徴

  • 穏やかな雰囲気で働きたい
    慢性期では、急性期のように入退院や急変対応が頻繁に重なる場面は比較的少なめです。落ち着いた環境で、患者さんと丁寧に向き合いたい人に向いています。
  • ケア業務に興味がある
    食事・排泄・清潔ケアなど、日常生活を支える関わりが多いのが慢性期の特徴です。患者さんの生活に寄り添うケアにやりがいを感じる人は、力を発揮しやすいでしょう。
  • 相手のペースに合わせて行動できる
    慢性期では、高齢の患者さんやADLが低下している患者さんと関わることも多くあります。その人の状態やペースに合わせて関わるのが得意という人は、信頼されやすいです。
  • 小さな変化に気づける観察力がある
    病状が安定していても、表情や食事量、皮膚の状態、呼吸の様子などに変化があらわれることがあります。日々の関わりの中で「いつもと違う」に気づける観察力が求められます。

慢性期に向いていないかもしれない人は?

次のような気持ちが強い人は、急性期のほうが自分らしく働けると感じるかもしれません。

  • 日々の変化が多いスピード感のある現場で働きたい
    慢性期は、患者さんの状態が大きく変化する場面が少ない分、落ち着いた流れになりやすい環境です。変化の多い現場で働くことに魅力を感じる人は、急性期のほうが合う場合もあります。
  • 医療的な処置や急変対応の経験を多く積みたい
    慢性期でも医療的ケアはありますが、急性期に比べると、手術前後の対応や急変対応を経験する機会は限られることがあります。処置や急変対応を多く学びたい人は、物足りなさを感じるかもしれません。
  • ルーティンワークはあまり得意ではない
    慢性期では、日々のケアや観察を継続して行うことが多くあります。同じような流れの中でも、患者さんの小さな変化を見つけることにやりがいを感じられるかがポイントです。
  • 最新の医療に関わっていたい
    高度な治療や最新の医療機器に多く触れたい人
    は、急性期や高度急性期のほうが働き方のイメージに近いでしょう。

看護師として経験を重ねる中で慢性期看護のやりがいに気づく人もいます。

少しでも気になる人は、採用イベントで実際に自分の目で確かめてみるのが良いでしょう。

見学会・就業体験に参加してみよう

新卒は急性期からじゃないとダメ?身につくスキルの違い

「やっぱり新卒は急性期に行くべき?」と不安に思っている看護学生さんは多いかもしれません。

しかし、新卒で慢性期からスタートしても、看護師として成長することは十分可能です。

とはいえ、急性期と慢性期では、経験しやすい場面や身につきやすい力が違うため、自分がどんな看護を学びたいかに合わせて考えることは大切です。

ここでは、急性期・慢性期それぞれで身につきやすい力を見ていきましょう。

急性期スタートで身につきやすい力

急性期では、患者さんの状態が変化しやすく、検査や処置、入退院対応などを経験する機会が多くあります。

  • 最新の医療機器に触れる経験
  • 変化をいち早く察知するアセスメント力
  • 医療処置や急変対応に関する実践的な手技スキル
  • 優先順位を考えて素早く動く判断力

慢性期スタートで身につきやすい力

慢性期では、患者さんと長く関わりながら、療養生活や日常生活を支える看護を学びます。

  • 言葉にならない非言語的なサインから状態を読み取る観察力
  • 時間をかけて患者さんや家族と深い信頼関係を築く力
  • 一人ひとりのペースに合わせた、食事・排泄・清潔ケアなど生活を支える力
  • 介護職やリハビリ職などの多職種と療養生活を支える連携力

急性期か慢性期か迷ったときの3つの判断軸

急性期か慢性期かに迷って決められないときは、次の3つの視点から自分に合う環境を考えてみましょう。

実習で心に残った場面を振り返る

実習中に印象に残った場面を思い出してみましょう

変化やスピード感のある現場や、治療・処置を支える看護に惹かれたなら、急性期にやりがいを感じやすいでしょう。

一方で、一人の患者さんとじっくり関わる中で喜びを感じたなら、慢性期の看護に向いているかもしれません。

キャリアプランから考える

急性期か慢性期かを迷ったときは、「将来どんな看護師になりたいか」もヒントになります

10年後、20年後まで具体的に決める必要はありません。

まずは、あなたが思い描く看護のイメージや、今の興味・関心、いずれ挑戦してみたいことを整理して、自分なりの看護師像を考えてみましょう。

看護師のキャリアプランにはどんな道がある?新卒の職場選びは?

働き方・生活リズムとの相性を見る

長く働くうえでは仕事内容だけでなく、働き方との相性も大切です。

急性期は入退院や処置、急変対応などで突発的な対応が発生しやすい一方、慢性期は急変対応が少なめです。

突発的な残業をどの程度受け入れられるか、仕事とプライベートのバランスをどのくらい重視したいかも、判断材料にしてみましょう。

病院見学・就業体験で見るべきポイント

急性期か慢性期かを見極める際は、病院見学会や就業体験で得られる情報が非常に参考になります。

パンフレットやホームページだけではイメージしにくい次のようなポイントを確認してみましょう。

  • 病棟の忙しさや1日の流れ
    入退院や検査、処置の内容などから現場のスピード感をイメージし、「やりがいがありそう」とワクワクするか、「もう少し落ち着いた環境がいい」と感じるかが、急性期と慢性期を選ぶ大きなヒントになります。
  • 患者さんの疾患や状態の傾向
    どんな疾患で、どのくらい自立している患者さんが多いかを確認し、自分が「医療的な処置」と「日常生活のケア」のどちらにやりがいを感じそうか、興味の方向性を確かめてみましょう。
  • 患者さんへの関わり方
    看護師の患者さんやご家族への声かけの様子に注目
    し、「自分はもっと一人ひとりとじっくり関わりたいな」と感じた場合は、急性期よりも慢性期のほうが理想の働き方に近いかもしれません。
  • 新人・若手へのサポート
    急性期で「忙しさについていけるか」が不安な場合はフォロー体制の手厚さを、慢性期で「医療的ケアの経験」が不安な場合は院内研修の充実度を確認するなど、自分の不安を補ってくれるサポートがあるかを見てみましょう。
  • スタッフ同士の雰囲気
    テキパキと短い言葉で的確な指示が飛び交う環境(急性期)が心地よいか、穏やかにじっくりと情報共有をしている環境(慢性期)が安心するか、スタッフのコミュニケーションの「テンポ感」も判断材料になります。
  • 設備や病棟環境
    最新の医療機器やモニター類が多く並ぶ環境(急性期)に惹かれるか、特殊浴槽や広いデイルームなど「生活を支える設備」が充実した環境(慢性期)に惹かれるかも、自分の適性を知る手がかりになります。
  • 見学中の自分の気持ち
    慌ただしい現場を見て「大変そうだけど挑戦してみたい(急性期向き)」と感じたか、「ここなら落ち着いて自分らしく頑張れそう(慢性期向き)」と感じたかなど、理屈ではない「直感」も大切にしましょう

【看護学生向け】病院見学で聞くべき質問24選を紹介!

よくある不安Q&A

急性期と慢性期で迷っている看護学生さんが抱きやすい疑問にお答えします。

急性期に向いていないかもと感じたとしても、看護師に向いていないということではありません

全国の入院ベッドのうち半数ほどが急性期に当たりますが、看護の現場には、慢性期、回復期、訪問看護、介護施設など、さまざまなフィールドがあります。

急性期病院に進む人が周囲に多くても、自分がどんな看護に興味があるかを大切な軸にして就職先を考えてみましょう。

慢性期は、急性期に比べると手術前後の対応や急変対応の機会は少ないかもしれません。

一方で、食事・排泄・清潔ケア、褥瘡予防、経管栄養、吸引、認知症ケア、看取りなど、慢性期ならではの知識や技術を身につけられます。

また、病院によっては院内研修や外部セミナーへの参加支援など、処置スキルを補う仕組みがあります。気になる人は、病院見学や説明会で質問してみましょう。

慢性期からスタートしたあとに、急性期へ転職・異動することもできます

慢性期から急性期に移る場合は、検査・処置、手術前後の看護、急変対応など、新たに学ぶことも多くあります。ただ、慢性期で身につけた観察力や、患者さんの思いをくみ取る力、生活背景をふまえて関わる力は、急性期でも活かせる力です。

将来の選択肢が気になる人は、院内でどのくらい異動希望が通るかなども、事前に聞いておけると安心です。

まとめ|自分に合う環境で看護師の一歩を踏み出そう

急性期も慢性期も、それぞれに違ったやりがいや学びがあります。

迷ったときは、自分が大切にしたい看護や、実習で心に残った場面を振り返ってみましょう。

実際に働く先輩にやりがいや病院の雰囲気を聞いてみたりすることも、就職先選びの参考になります。

先輩の働き方ややりがいを知ろう

榎本なつみ
看護師ライター
榎本なつみ
看護大学を卒業後、総合病院のICU・CCUで7年勤務。家族看護の大切さを学んだ経験から訪問看護師へ。地域に根ざしたケアで利用者様・ご家族をサポートしながらライターとしても活動。
ピックアップ
  • 合同説明会に行こう!合説とことん活用術
    合同説明会に行こう!合説とことん活用術
    #合同説明会
  • 【看護方式の種類まとめ】看護方式で働き方が変わる?違いとメリット・デメリット
    【看護方式の種類まとめ】看護方式で働き方が変わる?違いとメリット・デメリット
    #病院選び
  • 【看護学生向け】新卒看護師の面接で好印象な逆質問16選│NG例も解説
    【看護学生向け】新卒看護師の面接で好印象な逆質問16選│NG例も解説
    #採用試験
  • 【看護学生向け】新卒看護師って内定辞退していいの?「単願のみ」はなぜ?
    【看護学生向け】新卒看護師って内定辞退していいの?「単願のみ」はなぜ?
    #病院選び
タグから記事を探す
キーワードから記事を探す
  • 看護roo!の看護学生向け就職情報サイト

    看護roo! 就活

    看護roo!就活は、「実習や課題が忙しい」「就活を何から始めたらいいかわからない」「自分の行きたい病院がわからない」そんな不安や悩みを持つ看護学生の「自分らしく働ける病院探し」をサポートします。

  • 会員登録する
看護roo! 就活TOPへ
看護roo!就活
たいせつにしますプライバシー 17001920

看護roo!を運営する(株)クイックは、個人情報保護に取り組む企業を示すプライバシーマークを取得しています。

JPX 東証プライム市場上場

看護roo!転職は東証プライム市場上場企業のクイックが、厚生労働大臣の許可を受けて運営しています。

厚生労働大臣許可27-ユ-020100

© QUICK CO.,LTD.