看護師の採用試験で重視されるのが面接。書類や筆記試験だけではわからない、あなたの「人となり」を面接官は知りたがっています。
この記事では、看護学生向けに就活の面接対策をやさしく解説。面接官が見ているポイント、よく聞かれる質問の答え方などを知り、自信を持って面接に臨みましょう!
面接官はどんなところを見ているの?

看護師の新卒採用試験で特に見られているのは次の3つのポイントです。
あなたの人柄・印象
表情や話し方、振る舞い方などが見られます。社会人としてふさわしい態度や明るい笑顔は、それだけで好印象です。素直さや忍耐力も新卒では評価が高いポイントです。
看護師として働く意欲・適性
「なぜ看護師になりたいか」「授業や実習でどんなことを学んだか」「目指す看護師像」など、看護への思いが確認されます。志望先を選んだ理由が明確だと、さらに好感度アップです。
コミュニケーション能力・協調性
コミュニケーション能力と言っても「大勢の人と活発に交流した」といった特別なエピソードは必ずしも必要ありません。それ以上に、面接の場で問題なく受け答えできるかが見られています。それを通して周囲と協調して働けそうかが面接官の気にするポイントです。
- 面接官と目線を合わせる
- ハキハキ話す
- 質問をよく聞いて答える
ーを意識しましょう。
面接がうまくいく心構え3つ

どんな人でも面接は緊張してドキドキするもの。でも、次の3つの心構えを大切にすれば大丈夫! あなたの良さがきっと伝わります。
無理して自分をよく見せようとしない
無理に自分をよく見せよう・優等生であろうとする必要はありません。面接官は人を見る「達人たち」です。嘘をついたり見栄をはったりしても不思議と見抜かれます。
あなたらしく、一生懸命に面接に臨んでいれば、その素直さや誠実さは必ず伝わります。
自分の言葉で答えよう
面接での回答を用意しておくのは必要ですが、誰かが考えた模範解答をそのまま丸暗記して答えるのはよくありません。どうしても不自然さが出てしまい、面接官が本当に知りたい「あなたの思い」を伝えられません。
あなたの考えたこと・経験したことが、どんな模範解答よりも魅力ある言葉です。自信を持って話してみてください。
事前の準備はしっかりと
面接は事前準備が大切です。よくある質問を参考に回答を考えておき、実際に声に出して練習しましょう。また、服装や持ち物、当日の交通アクセスを確認することも忘れずに。しっかり準備していれば自信と安心につながり、それが声や態度にも現れます。
よく聞かれる質問と回答例文

質問には、明るくハッキリと答えます。まず結論から述べ、なるべく1分ほどで簡潔に答えるのがベスト。よく聞かれる質問の回答例文を参考に、答え方のポイントを押さえましょう。
貴院は「地域に根差し、患者様に寄り添う医療」という理念で、安心と信頼を軸に看護を提供していらっしゃいます。病院見学の際にも、看護師さんと患者様がケアの間も笑顔でコミュニケーションをとっておられ、その安心した表情に、患者様との信頼関係を感じました。
私の目指す「信頼される看護」を貴院で学び、看護師として成長していきたいと考えております。
<Point>
- 志望先の特徴と目指す看護とのつながりがわかる
- 志望先の理念・特徴などをよく調べ、入職の熱意をアピール
- 病院見学で感じたことなど具体的に話す
身体的なケアはもちろん、患者さん・ご家族に寄り添い、心理的にも支えられる看護師になりたいと思っております。
<Point>
- 看護師の仕事について理解と熱意があることを伝える
- 実体験など具体的なエピソードを交える
そのために、患者さんとご家族のニーズを理解できる傾聴力を身に付けていきたいです。
<Point>
- 結論(看護で大切にしたいこと)から端的に述べる
- 結論にまつわる患者さんへの思い、エピソードなどを加える
- 入職したら、どんなことに取り組みたいかを伝える
一方で、協調性を大事にするあまり、全員の意見が完全にまとまらないと感じると動けなくなってしまうことがありました。
そうした短所を理解し、みんなの意見を聞いたうえで大切な目的は何かをあらためて考えるように心がけています。
<Point>
- 結論(看護で大切にしたいこと)から端的に述べる
- 結論にまつわる患者さんへの思い、エピソードなどを加える
- どんなことに取り組みたいかを伝える
病棟実習で患者さんやご家族とお話する機会をいただきましたが、お母さんの入院でとても心細そうなお子さんや、生活と将来への不安でいっぱいいっぱいのご家族もいらっしゃいました。
看護師こそ、そんな不安に寄り添えるのではないかと思い、いずれ家族支援専門看護師も目指してみたいと考えています。
<Point>
- あなたの人柄が伝わればOK
- 長所→短所の順番で話す
- 「時間にルーズ」「ケアレスミスが多い」など業務トラブルを想像させる短所は避ける
貴院は地域医療の中核としてさまざまな疾患の患者さんを受け入れ、地域のみなさんの安心を支えていらっしゃいます。私もその一員として、どんな患者さんに対しても適切なケアを提供できるジェネラリストを目指し、知識とスキルを高めていきたいと思います。
<Point>
- 結論(看護で大切にしたいこと)から端的に述べる
- 結論にまつわる患者さんへの思い、エピソードなどを加える
- どんなことに取り組みたいかを伝える
大学からダンスを始めたメンバーも多く、なんとなく集まって踊るという活動が続いていたのですが、「もっとうまくなりたい」という思いがみんなの中にあることを感じていました。
そこで、地域のお祭りでの発表を目標に据えたところ、練習の精度が上がってどんどん上達していき、目標を持って取り組むことの大切さを実感しました。
<Point>
- あなたの人柄が伝わればOK
- 長所→短所の順番で話す
- 「時間にルーズ」「ケアレスミスが多い」など業務トラブルを想像させる短所は避ける
- 入職までに勉強しておいたほうがよいことはありますか?
- 認定看護師など資格取得のための支援制度などはありますか?
- 結婚・出産後も貴院で長く働きたいのですが、お子さんのいる看護師さんはどのような働き方をされていますか?
<Point>
- 志望意欲が伝わる質問で熱意をアピール
- 資格取得などの向上心が伝わる質問も好印象
- ライフステージに合わせた働きやすさを確認しながら、長く働きたい意思も伝える

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