「訪問看護師」の仕事内容や働き方、気になる給料や病院との違いについて解説します。

目次

訪問看護師と訪問看護ステーションのイラスト

訪問看護師の役割・仕事内容

訪問看護とは、病気や障害のある方が住み慣れた自宅・地域で療養生活を送るための在宅サービスです。

訪問看護師は、医療と生活の両方の視点から、利用者さんの「その人らしい暮らし」を支えます。そのために、ご家族のサポート多施設・多職種との調整を行うのも、訪問看護師の大切な仕事です。

訪問看護師の仕事内容

訪問看護師は、訪問看護ステーションから利用者さんのご自宅や介護施設などを訪問し、必要なケアを提供します。

訪問看護師が行う看護ケアは、主に次のような内容です。

  • 健康状態のアセスメント

症状やバイタルサインのチェック など

  • 療養生活のお世話

清潔ケア、栄養管理・ケア、排泄管理・ケア、療養環境の整備 など

  • 医療処置

医師の指示に基づく医行為(点滴・注射、褥瘡処置など)、在宅酸素療法の管理、吸引、服薬管理 など

  • 病状悪化の防止やリハビリ

褥瘡・拘縮・肺炎などの予防、寝たきり予防のためのケア など

  • ターミナルケア

訪問看護の利用者は?

訪問看護の利用者さんは高齢者がほとんどで、疾患は高血圧や認知症、脳卒中などの疾患を持つ方が多いようです。

厚生労働省の調査によると、利用者の平均年齢は82歳でした。

訪問看護師の1日の流れ

訪問看護師は1日4~5件の訪問を行うのが一般的です。

〈訪問看護師の1日のスケジュール例〉▼9:00出勤 ▼午前 訪問1~2件 ▼12:00 訪問看護ステーションに戻る ▼午後 訪問2~3件 ▼16:30 訪問看護ステーションに戻る(記録・ミーティング・情報共有) ▼17:00~18:00 終業

訪問看護師は日勤のみで働けるのが魅力ですが、多くの訪問看護ステーションでは、夜間の急変などに備えるオンコール体制を取っています。訪問看護師は、月に数回のオンコール担当を受け持つのが一般的です。

Point!

訪問看護のオンコールって?

訪問看護ステーションの多くは、利用者さんの急変などに備えて24時間体制を取っているため、夜間などの緊急時に対応する「オンコール」があるのが特徴。

訪問看護師は、月に数回のオンコール担当を受け持つのが一般的です。

訪問先での仕事の流れ

訪問看護師は訪問先で、主に以下の7つの対応を行います。

  • あいさつ
  • 手洗い・物品の準備
  • 全身アセスメント
  • 処置・ケア
  • 療養指導・相談
  • 連絡ノートの記入
  • 片付け

1件あたりの訪問時間は「30~90分」が基本で、「60分」の訪問が最も一般的

利用者さんの状況に合わせて、看護ケアを行います。

訪問看護師の給料はいくら?

訪問看護師の平均年収の画像。訪問看護師の平均年収は435万円。

訪問看護師の平均年収は約435万円です(看護roo!調べ)。

看護師全体の平均年収(約480万円)と比べると、やや下がるケースが多いようです。

ただし、訪問看護師は日勤がメインで、基本的に夜勤がありません

そう考えれば、一概に「給料が低い」とは言えないでしょう。

また、ここ数年は全体的に給料アップの傾向があり、病棟勤務との年収差は縮まってきています。

訪問看護師に必要な資格・経験は?

訪問看護師になるうえで、必要な資格や経験などは特にありません

最近では、新卒で訪問看護師になる方もいるなど、20代も増えています。

経験年数そのものよりも「コミュニケーション力」や「マナー」、そして何より「訪問看護に興味があること」が大切です。

訪問看護師に向いている人

訪問看護師には「コミュニケーション力」や「マナー」、そして何より「訪問看護に興味があること」が大切です。

また、最近は新卒や若手を育てようと教育体制を整えているステーションが増えていて、未経験でもチャレンジしやすくなっています

訪問看護師の休み・休日は?

訪問看護師の基本的な営業日は、病院の外来と同じく「月曜~金曜」または「月曜~土曜」が一般的です。

そのため、お休みは「土日祝日」が中心というところが多くなっています。

「土日休み」の職場は他にもある!

土日休みや日曜・祝日休みの職場は、訪問看護のほかにも、デイサービス(通所介護)や保育園、健診センターなど、いくつかあります。

下記の記事では、「土日休み」の職場の傾向や給料について解説しています。職場によって、仕事内容や働き方、普段接する患者さんなども異なるので、リサーチした上で自分に合いそうな職場を探してみましょう。

訪問看護師のメリット・デメリット

病院勤務に比べて、訪問看護師として働くのは次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 夜勤がない、時短勤務・パートタイムなど柔軟な働き方がしやすい
  • じっくり向き合う看護ができる
  • 日勤メインなのに給与水準が高め

訪問看護師のデメリットのイラスト

  • オンコールがある
  • 教育体制が整っていないステーションもある
  • 医療処置のスキルが低下しやすい

訪問看護師のメリット・デメリットについて、下記の記事では先輩ナースのコメントも合わせて、くわしく紹介しています。

訪問看護ステーションはどう選ぶ?

全国で1万カ所以上ある訪問看護ステーションの中から、自分に合う職場を選ぶには、次のようなポイントをチェックするのがオススメです。

訪問看護ステーション 職場選びのチェックポイント

  1. オンコールの体制
  2. 休日
  3. 医療法人のステーションか、民間企業のステーションか
  4. ステーションの規模
  5. 利用者さんに多い年代・疾患など
  6. 教育・研修体制

訪問看護の職場選びについて、下記の記事では先輩ナースのコメントも合わせて、くわしく紹介しています。

「夜勤なし」の職場は他にもたくさん!

訪問看護と同様に「夜勤なし」で働ける職場は、他にもたくさんあります。

看護師が「夜勤なし」で働ける職場

  • クリニック
  • 美容クリニック
  • 介護施設
  • 保育園
  • 手術室
  • 病院の外来
  • 「日勤のみ」の病棟
  • 透析室・透析クリニック
  • 内視鏡室・内視鏡クリニック
  • 健診センター など

夜勤によって生活リズムが崩れることがないため、体調管理がしやすく、恋人や家族と一緒に過ごせる時間が増え、プライベートとの両立もしやすくなるでしょう。

「夜勤なし」の職場を探している場合は、よくリサーチした上で、自分の希望に合いそうな職場を検討してみましょう。

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