脊髄神経のしくみとはたらき

『本当に大切なことが1冊でわかる脳神経』より転載。
今回は脊髄神経の走行や皮膚分節(デルマトーム)について解説します。

 

剱持雄二
東海大学医学部付属八王子病院看護部主任
集中ケア認定看護師

 

 

脊髄神経の走行

脊髄神経は脊髄から出る神経で、上から順に31対あります(図1)。

 

図1脊髄神経の全体像

図1脊髄神経の全体像

 

memo:馬尾

腰神経、仙骨神経、尾骨神経の神経根の束は馬の尾のようになっていることから、馬尾(ばび)と呼ばれる。

 

 

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皮膚分節(デルマトーム)と末梢神経の皮膚支配域

脊髄の各髄節は、特定の皮膚領域の感覚を支配しています。このような脊髄神経による皮膚の分節的支配様式をデルマトームといいます(図2図3)。

 

橈骨神経麻痺では下垂手が、正中神経麻痺では猿手(手根管症候群)、尺骨神経麻痺では鷲手総腓骨神経麻痺では下垂足がみられます。

 

図2脊髄神経の皮膚支配域(デルマトーム)

図2脊髄神経の皮膚支配域(デルマトーム)

 

図3末梢神経の皮膚支配域

図3末梢神経の皮膚支配域

 

表1神経と支配領域

表1神経と支配領域

 

 

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本連載は株式会社照林社の提供により掲載しています。

 

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[出典] 『本当に大切なことが1冊でわかる 脳神経』 編集/東海大学医学部付属八王子病院看護部/2020年4月刊行/ 照林社

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