痛みに苦しむ患者さんの心身を癒す、天使の歌声を持つ看護師とは?

入院中の患者さんの痛みを和らげる手助けをすることは、看護師の重要な役割のひとつです。そのために看護師ができることといえば、通常、患者さんの痛みを的確に査定し、それぞれに合った薬を手配することです。時には、患者さんの体をさすったり、湯たんぽなどで疼く箇所を温めたりすることもありますが、看護師にできることといえば、残念ながら限られているのが現状です。

 

しかし、アメリカにちょっと変わった特技を活かして、患者さんの痛みを和らげている看護師がいます。

 

シンギング・ナース 歌う看護師「ジャレッド・アクセン」

ロサンゼルスタイムズのウェブ版に取り上げられ、話題になっているのは、カリフォルニア州にある、ヘンリー・メイヨ・ニューホール記念病院に勤める、ジャレッド・アクセンさん(26)、男性看護師です。

 

 

日頃から歌を歌うことが好きだったジャレッドさんは、入院患者さんたちの薬を用意する際や点滴の準備中に、何気なく歌を歌いながら仕事をしていました。

 

そんな彼の姿、いや歌声は、患者さんたちの間であっという間に話題になります。「歌う看護師」とあだ名を付けられ、患者さんたちから歌のリクエストをされだしたのです。

 

そこでジャレッドさんが思いついたのが、患者さんへの歌のプレゼントです。激しい痛みに苦しむ患者さんに痛み止めを与える際、薬が効き始めるまでの少しの時間、患者さんのベッドの脇に座り、アカペラで歌を歌ってあげるのです。

 

患者さんの手をとり、その患者さんのためだけに歌うジャレッドさん。歌をプレゼントされた患者さんたちの間では「不思議と痛みが軽くなった」、「痛みを忘れることができた」と大好評になっています。中には、ジャレッドさんの美しいバリトンボイスに、感動の涙を流す患者さんまでいます。

 

 

「患者さんに痛み止めだけ渡して、テレビやラジオを点けて病室を去ることもできますが、ぼくの歌で患者さんの気が紛れたり、痛みから気を紛らわすきっかけになるのであれば、喜んで歌いたいと思います」と、あくまで自然体のジャレッドさんですが、実は子役をしていた経験もあってか、本人も人前で歌を歌うことを楽しんでいる様子。

 

最近ではYou Tubeに自作の動画を載せて、入院中または退院後の患者さんが、いつでも好きな時にジャレッドさんの歌声を楽しめるようにしてあります。また、ジャレッドさんの勤務する病棟は、高齢の患者さんが多いため、1930~50年代の歌をメインにレパートリーを増やす努力をしているとのことです。

 

欧米では研究もすすむ音楽療法

ジャレッドさんが何気なく行っている歌のプレゼントは、音楽療法のひとつです。音楽や歌によって、心身の痛みや不調を緩和する音楽療法は、欧米諸国では数々の論文や研究において効果報告があがっている、代替医療の代表選手です。

 

薬物療法のように副作用の心配がなく、手軽に取り入れることができる音楽療法は、今後ますます需要が増えていくことが予想されます。ジャレッドさんのように、歌う看護師が日本の病院にも登場するかも(!)しれません。

 

参考:A Nurse Uses His Special Gift To Help Patients Cope With Pain

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◆フィジカルアセスメントの問題◆Aさんに看護師が最初に行うべきケアはどれでしょうか?
高齢のAさんは認知症で、尿意を感じてもトイレがどこかわからず、尿失禁することが数回ありました。Aさんは失禁を気にしている様子です。

  1. 骨盤底筋トレーニングを促す。
  2. ベッドの近くにポータブルトイレを置く。
  3. オムツを履いてもらう。
  4. 水分摂取を控えてもらう。

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