将来は皮膚に貼り付けたパッチで血糖値コントロールが可能に?

穿刺針で指の先を突いて血糖値を調べたり、インスリンを注射したりといった煩わしさから糖尿病患者を開放すべく、さまざまな研究が進められています。今回は、2016年にネイチャー・ナノテクノロジーで発表された、皮膚パッチをご紹介しましょう。

 

 

汗で血糖値などをモニタリングする皮膚パッチとは?

ソウル大学校のDae-Hyeong Kim助教授と、米国マサチューセッツにあるフレキシブルエレクトロニクス(折り曲げることができる電子回路)の会社であるMC10 が共同開発したのは、血糖値のモニタリングと薬剤のデリバリーを目的とした皮膚パッチです。この皮膚パッチは、汗で血糖値のモニタリングを行うことができ、糖尿病のフィードバックセラピーを可能にしています。

 

皮膚パッチの血糖値のモニタリングと薬剤デリバリーの仕組み

皮膚パッチのセンサーは、湿度、グルコース、pH、温度を検出します。センサーがグルコースレベルの上昇を検出すると、発熱させるヒーターがマイクロニードル(超微細な針)に作用し、コーティングを溶かして、糖尿病治療薬であるメトフォルミンが皮膚の下に注入される仕組みになっています。

 

将来に期待!

糖尿病患者用の現在のインスリン注射は、ペンタイプのものが主流です。小学生も使うことができ、この注射自体ははそれほど難しいものではありません。しかし、注射することを忘れないようにしなければならないうえ、同じ場所に打たないようにするといった注意も必要です。

 

このため、皮膚に貼っておくだけで血糖値の上昇を感知し、必要な量の薬剤を投与してくれる皮膚パッチの実用化は、糖尿病患者が強く望むところでしょう。将来に期待したいですね。

 

(文):a.sano

(参考):

A graphene-based electrochemical device with thermoresponsive microneedles for diabetes monitoring and therapy(Nature Nanotechnology)

Controlling Daiabetes with a Skin Patch(MIT Technology Review)

Painless insulin delivery through nanopatch(The Australian Hospital Healthcare Bulletin)

自分で血糖値を測る方法(糖尿病マネジ)

インスリン注射の仕方(糖尿病サイト)

 

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