野菜の消費量が増えると医療費が節減できる?

看護師の皆さんであれば、1日350g以上の野菜を食べることが、厚生労働省が推進する「健康日本21」では推奨されていることはご存じだと思います。現在、日本ではまだその数値が達成されてはいませんが、もしかすると、毎年増大し続けている医療費が、野菜を摂取することで抑えられるかもしれない、というニュースがオーストラリアのABCニュースで報じられました。

 

 

野菜や果物の摂取量の目安「5 A DAY」

野菜や果物の摂取量の目安とされる「5 A DAY」とは、「1日に5皿分の野菜やフルーツを食べよう」というものです。1981年に米国で始まったこの健康増進運動は、野菜および果物の摂取は、生活習慣病のリスクを抑える可能性が高いという科学的根拠に基づいており、今では世界各国に浸透しています。

 

ちなみに、日本でも2002年にファイブ・ア・デイ協会が設立され、「健康のために野菜を1日5皿分(350g)以上、果物を1日200g食べること」を推奨しています。推奨されている野菜や果物の摂取量は、各国で推進している指針によって違いが見られますが、日本で推奨されている量で「1皿分」の例を見てみると、キャベツの葉約1枚分、トマトは約半分、たまねぎ約1/4個、カボチャは約1/16切れ。にんじんでは約3cm、ブロッコリーの花蕾(からい)約4個分、しいたけ約4個、直径約6cmの大根ならば厚さ約2cm分に相当します(平均的な中くらいのサイズ)。

 

オーストラリアの現状

ニュースでは、オーストラリアでは約9割以上の人が、推奨されている量の野菜やフルーツを摂取できていないことが報じられました。この調査結果を、デロイト・アクセス・エコノミクスのリン・ペズロ氏は次のように語っています。「オーストラリア人の平均的な野菜の摂取量は、1日に2.3皿分。女性は、男性に比べるとやや多く摂取しています。男性も女性くらい野菜を摂取したならば、よい影響が顕著に表れるでしょう」。

 

野菜の消費量が増えると医療費は?

ペズロ氏は「われわれは、オーストラリア健康福祉研究所のデータを用いて、がんや循環器系疾患の因子を調査しており、野菜の摂取量が増えることでの健康の増進や、それに伴って削減できる医療費の額について推定できます」と述べています。

 

デロイト・アクセス・エコノミクスによれば、1日平均、野菜の消費量が174gであるところを、10%多い190g摂取するようになると、政府の医療費が約77億円(1Aドル=77.21円)も節減できるといいます。

 

野菜の摂取量を増やすことで、自身の健康にも貢献し、医療費抑制にも貢献できるというこの結果。2014年に40兆円を突破した日本の医療費抑制にも効果があるかもしれません。

 

(文):a.sano

(参考):

Vegetable industry study shows millions in healthcare costs could be saved if veggie consumption increased(ABC News)

オーストラリア・ドル/円の為替レートの推移(世界経済のネタ帳)

摂取量の目安(ファイブ・ア・デイ協会)

野菜・果物の摂取量めやす早わかり(Dole)

What is a Serve?(Go for 2 & 5)

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