482gで産まれた超低出生体重児の20年後。看護学生としてHCUに戻ってきた!

あなたが看護師を目指すようになったきっかけは何ですか? 

 

自分自身や家族の病気やけがなどの経験が影響した人もいるでしょう。

 

今回は、自身が20年前に未熟児で生まれた病院のユニットで、現在は看護師の研修生として勤務するソフィ・プラウドさんについてのリポートをご紹介します。

 

 

生まれた時の体重はたった482グラムほど

プラウドさんは24週の未熟児で生まれました。

 

ニューカスルにあるビクトリア王立診療所では、彼女が当時初めて受け入れた超低出生体重児である「砂糖袋ほどの重さの赤ちゃん」。

 

体重は文字通り砂糖袋ほどの482グラムで、壊れてしまいそうなほど弱々しくまるで小鳥のようだったそう。

 

しかし、プラウドさんは、現代医学の技術によって一命を取り留めることができたのです。

 

プラウドさんは生後数カ月で心臓手術、続いて眼の手術を受けました。

 

この後、肺炎敗血症などの10もの危険な疾患にさらされたものの、新生児特別ケアユニットで驚異的な回復を遂げたのです。

 

無事に20歳を迎えた彼女は、なんと当時長い間過ごした「家」ともいえる保育器の隣に立つことになりました。

 

20年前にケアしたスタッフが同僚に

現在の病棟に勤務する医師やスタッフたちの何人かは、プラウドさんを20年前にケアしました。

 

今は看護師を目指すプラウドさんと一緒に働けることはスタッフにとって誇りであり「とても特別な意味」があり、感慨深いようです。

 

プラウドさんは、6歳ごろから「Tiny Lives(英語では『小さな命』という意味)」という新生児ユニットに不可欠な器材と専門トレーニングに資金を供給する慈善団体の大使として活躍していました。

 

このため、新生児特別ケアユニットのスタッフたちはこの団体の活動を通じて彼女のその後の成長や活躍を知っており、自分たちのケアした新生児が立派に成長してチームの一員として加わることは「とても喜ばしいこと」(ニック・エムブレトン医師)。

 

彼女のケアに関わったアラン・フェントン医師も「資金を集め、早産児の抱える問題について社会の関心も集め、解決に役立てていきたいという彼女の情熱はインスピレーションを与えるものであり、簡単に真似できるものではありません」とプラウドさんが社会に貢献する志を持った素晴らしい女性に成長したことを称賛しています。

 

現在は、医療技術の進歩で生後22週の新生児から命を救うことができますが、1990年代に生まれたプラウドさんは、当時の新生児医療の最前線で過ごしていたのです。

 

そのことを知る彼女は、生後長期間過ごした保育器の隣に立つことを「私は看護師を目指しているので、私の命を救ってくれた医療チームのもつ実績がどんなに偉大なものであるかということを十分に理解できます。だから、私自身がこの保育器にいたなんて信じられない気持ち。そして、ここに働くために戻ってくることができたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と表現します。

 

「私もここで過ごしたのよ」希望を与えたい

プラウドさんが20年前に過ごし、現在勤務する新生児特別ケアユニットは年間750人の深刻な状態にある早期産の新生児をケアしています。

 

常時34人ほど、もしくはそれを超える数の新生児をケアしているそうです。

 

新生児特別ケアユニットは、赤ちゃんとその家族にとって命の闘いの連続であり、家族が時にはつらい思いをする場所でもあります。

 

機会を利用して、赤ちゃんたちの家族に「私自身もここで過ごしたのよ」と伝えることで、少しでも希望を与えられればといいます。

 

多忙を極める職場でも「かつて自分が20年前に過ごした場所で仕事をすることが大好き」とプラウドさんは話します。

 

みなさんも自分がケアした患者さんたちがその後、いろいろな場での活躍していることを知り、看護師としての自分を誇りに感じたり、その姿に勇気づけられたりする経験があるのではないでしょうか。

 

(文):A.Brunner

(参考):Nurse born at 24 weeks weighing just 1lb is now working at the SAME baby unit that saved her life 20 years ago(Daily Mail online)

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