ナース服の変遷から見る未来

看護師の象徴とされるナース服。欧米の影響を受けて、近年では「スクラブ」を採用する日本の病院も増えています。

 

今回は、アメリカのサイトで紹介されたナース服の移り変わりを1900年代から見てみましょう。

 

 

1900年から第一次世界大戦まで

アメリカの看護の歴史は1700年代初期に始まったと言われています。1800年代にフローレンス・ナイチンゲールの功績により「看護」が確立し、世界中に広まりました。

 

そしてまず、動きやすいように看護師用の「ユニホーム」が考案され、医療の発達とともに少しずつ形が変化していきました。

 

初期は、ナイチンゲールが当時の写真の中で着用していたような白い長袖の上着にロングスカート、白のエプロンを組み合わせたナース服が多く、手首から足首まで肌を覆い隠すスタイルでした。

 

ナースキャップは大きく、ナースシューズは白のショートブーツでした。

 

写真引用元:The Library of Congress Follow

 

 

戦時中でも制服は大切

1920年以降も白を基調としたエプロンと帽子、長袖のシャツにロングスカートは健在。

 

しかし、くるぶしまで届く長さだったロングスカートは、ふくらはぎ丈まで短くなり、動きやすさも考慮されました。

 

1940年の海軍病院の看護師は、ネクタイにボタンの付いたジャケット、ひざ丈のタイトスカートを着用。帽子はナースキャップよりもパイロット帽に近い形で、足元はショートブーツではなく、ごく一般的な黒の革靴でした。

 

写真引用元:JWA Commons Follow

 

 

第二次世界大戦から現在まで

戦後になると、徐々に現在のナース服に近づきます。女性の権利や社会活動の回復とともに、さらに動きやすさが求められた結果、そでやスカートの丈が短くなりました。

 

白を基調とした半そでのワンピースとなり、大きかったナース帽は少しずつ小さくなりました。

 

写真引用元:John Atherton

 

自動洗濯機が開発された1960年代には、ナース服も洗いやすく、アイロンがけが簡単な素材に変化。1980年に入ると、スカート限定だったナース服にパンツスタイルが登場しました。

 

「スクラブ(=英語の意味は『ごしごしこすって洗う』)」と呼ばれる生地が丈夫でより動きやすく、主にVネックの上着とパンツを組み合わせたナース服が浸透し始めたのが1990年。

 

スクラブの普及とともに、カラーバリエーションは白や水色の基本色から、鮮やかな赤や青など豊富になりました。さまざまな柄のスクラブも発売されています。

 

 

医療現場でのニーズの多様化、医療の発達、社会生活の変化などの影響を受けて、変遷するナース服。

 

例えば、衛生面や安全性への懸念からナースキャップを廃止した病院も多く、今ではほとんど見かけなくなりました。

 

欧米ではより機能性を重視したスクラブの採用が増え、日本もその影響を受けています。

 

もしかしたら、ワンピース型のナース服がなくなってしまう日も遠くないかも?

 

 

(文)Rio, S.

(参考)How nursing uniforms have changed through the decades(This Blew My Mind )

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