研究者も驚き! アルツハイマーの新薬がアンチエイジングに効果あり?

開発中のアルツハイマー治療薬「J147」がアンチエイジングにも効果があることがわかったそうです。

これは研究者にとっても想定外のことだったそうで、驚きの声が上がっています。

 

カリフォルニア州ラホヤにあるソーク・インスティテュートの研究チームが行った実験を紹介しましょう。

 

 

アルツハイマー病と加齢の関係

高齢者が罹患しやすいとされるアルツハイマー型認知症ですが、これまで科学的には加齢との関係は証明されていませんでした。

ところが、アルツハイマー型認知症と加齢との関係性を探るために現在進められているアルツハイマー治療新薬の実験で、「J147」に抗加齢作用があると認められました。

 

今回の実験ではマウスを使用し、(1)若いマウス、(2)高齢のマウス、(3)J147を摂取させた高齢のマウス、の3つのグループに分けて、の記憶能力や認知機能にどのように影響したかを観察しました。

 

「マウスが若返った!」

この実験の結果、J147を摂取させた高齢のマウスには、科学的にも明らかな脳炎症の減少、代謝の上昇や酸化物質の減少が見られたそうです。

 

発見されたのは脳の認知機能の改善だけではありませんでした、なんとマウスが若返ったのです。

J147を摂取させた高齢のマウスは毛並みがつややかで目の周りの皮膚にも張りが出て、グループ (2) の高齢のマウスよりも若々しく見えるようになりました。

 

さらに、J147を摂取させた高齢のマウスはグループ(1)の若いマウスと似た見た目になりました。

老化の特徴でもある血管へのダメージは、アルツハイマー病でも共通に見られる顕著な症状ですが、遺伝子発生や代謝に関してもJ147を摂取させた高齢のマウスの値は若いマウスとほぼ同じ水準となりました。

 

新薬には老化に伴う脳の毛細血管から血液が漏出する現象を防ぐという作用も見られています。

 

科学的にも「若返り」といえる効果

ソーク・インスティテュートの細胞神経実験室で生理化学を研究しているアントニオ・クライスさんは新薬について「『J147』は元々(他の治療薬とは異なる)新しい作用を持つ薬で、アルツハイマー病のための研究段階でした」と説明。

 

従来のアルツハイマー薬はアミロイドが脳へ沈着することを防ぐものだった一方、「J147」は加齢に伴う脳の毒に対する抵抗作用を持っています。

 

このため、認知機能の低下を止めるだけでなく、改善にも作用するのではないかと考えられています。「この抗加齢作用は私たちも予想していなかったものです。マウスは外見の違いだけでなく、バイオマーカーからも科学的に若返ったと言えます」とクライスさんは驚きを隠せません。

 

この研究結果は、生物学・医学雑誌「エイジング」11月号に掲載されました。

この実験段階ではマウスを使用していますが、2016年には治験として研究が進められる予定です。

 

研究者たちも驚きの副次的作用を持つアルツハイマーの新薬「J147」、今後の研究に注目したいところです。

 

(文)Rio, S.

(参考)

 Experimental Alzheimer's drug shows anti-aging effects, surprising researchers(Science alert)

 

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