時給ランキングトップは「薬剤師」、「看護師・准看護師」は2位

2015/10/07

パートタイマーの時給ランキングでは、もっとも時給が高いのは「薬剤師」2166円、2番目が「看護師・准看護師」1570円、3番目が「歯科衛生士」1248円であることがわかりました。

全体の傾向では、「販売・営業職」では時給が増加傾向にあるものの、看護師などを含めた「専門・技術職」では増加に歯止めがかかっているようです。求人情報専門会社アイデムが「2014年パートタイマーの平均時給レポート」をまとめました。

関東エリア平均時給は1570円

関東エリアでもっとも高い時給だったのは「薬剤師」で2166円でした（前年比マイナス5円）、2番目に高い時給は「看護師・准看護師」で1570円（同マイナス18円）。反対にもっとも低い時給は「コンビニスタッフ」の828円でした。

関東エリア時給ランキング

関西エリアにおいても、もっとも時給が高かったのは「薬剤師」で2013円（前年比プラス49円）、次いで「看護師・准看護師」1557円（同マイナス5円）。もっとも時給が低いのは「コンビニスタッフ」797円（同プラス12円）となっています。

関西エリア時給ランキング

東京と栃木では約500円の時給格差

「看護師・准看護師」の時給について、関東・関西のおもな都道府県をランキング順にならべると次の通りです。12都府県中トップの東京都と12位の栃木とでは、492円も時給が違うことがわかります。

都道府県別　看護師・准看護師時給ランキング

また、あらゆる職種をまとめた全体の傾向としては、平均時給は上昇傾向にあるようです。そのことをよく表しているのが、「コンビニスタッフ」の時給です。東西いずれの地域においても、もっとも時給の低い「コンビニスタッフ」ですが、2014年調査ではすべての地域で前年平均を上回る時給になっていました。

また、「コンビニスタッフ」を含め、「販売・営業職」に当たる職種の時給が上昇傾向にあります。

医療・介護職種で時給がマイナス傾向

その一方で、看護や介護、薬剤師など「専門・技術職」に分類される職種の時給は、減少傾向が見られます。関東では、「看護師・准看護師」、「薬剤師」、「ヘルパー2級以上」、「介護福祉士」「歯科衛生士」など、医療・介護職種の多くが前年より平均時給が下がっています。特に「介護福祉士」はマイナス幅が大きく、前年より43円のマイナスでした。

関西エリアでも同様の傾向で、「薬剤師」はプラスとなっているものの、「看護師・准看護師」や「ヘルパー2級以上」は前年と比べてマイナスでした。

人手不足から来る“未経験者採用”が要因か？

アイデムでは「専門・技術職」の平均時給が下がっていることについて、人手不足のために「未経験者」が増えていることが関係していると分析しています。医療・介護は特に人手不足が深刻な業界であり、本来であれば即戦力となる経験者を採用したいところ、「未経験」にも枠を広げているため、全体では時給が押し下げられていると分析しているようです。

この傾向は特に介護分野で強いようで、未経験者の求人が増えたことと、「介護スタッフ（無資格）」データ数が大幅に増加していることからも、求人の対象が大きく広がっていることがわかります。

（参考）パートタイマーの募集時平均時給（アイデム）

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