ハワイで出産して1億円!海外旅行時の医療費負担は日本の保険でも要確認

妊娠6ヵ月のカナダ人女性がハワイ旅行2日目に破水し、旅行どころではなくなってしまいました。突然の出産に加え、大変なのはここからです。出産費用のほか、入院費、NICU(集中治療室)費、検査費など、総額日本円で約1億円になりました。ここで、突然の出産が実費自己負担となった経緯を紹介しましょう。

 

ハワイで出産して1億円!海外旅行時の医療費負担は日本の保険でも要確認|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

 

保険会社が出産費用の負担拒否

妊娠6ヵ月目、安定期に入りマタニティーライフにも慣れてきた頃、今回のカナダ人女性―ジェニファー・ハクラックさんは夫婦でハワイへの海外旅行を計画しました。社会保障がしっかりしているカナダや国民皆保険制度のある日本とは異なり、アメリカでは保険がないと医療費が自己負担となり、莫大な費用を請求されます。そのため旅行前に医師の許可をもらい、保険に加入してから旅立ちました。

 

ところが、ジェニファーさんは膀胱炎を患ったことがあったため、保険会社はこの妊娠をハイリスク妊娠であったと主張し、出産費用の負担を拒みました。困ったのは待ったなしに生まれてきた赤ちゃんと夫婦です。

 

破水後は病院での6週間の安静を余儀なくされ、その後、正期産より9週早く生まれてきた赤ちゃんは、2ヵ月間NICUのケアを受けることになりました。幸い赤ちゃんは元気に成長しています。それでも、かかった費用が1億円なんて誰が想像できるでしょう。日本同様、カナダでも出産費用はほとんどかからないに等しいのです。楽しいハワイ旅行が一変、悪夢となりました。

 

アメリカの医療システム 保険があれば天国、なければ地獄!?

ここで誤解のないように、アメリカの医療システムについて見てみましょう。高額医療で知られるアメリカですが、全ての人が実費で払っているわけではありません。実際に多くのアメリカ人は勤務先や国に医療費を保障してもらっています。

 

ただし、アメリカでは必ずしも全ての人が勤務先や国を通して保険に加入できるわけではなく、保険の費用を負担できない人たちも存在します。大学生やアルバイト、特定の職業では、高額な保険料を自分で負担できません。そうした場合どうなるのでしょう。病院に交渉し、医療費を値下げしてもらったり、極力病院にかからないよう日々の生活を送ったりしています。

 

妊娠中の海外旅行は要注意!「なんとかなる」は海外で通用しない

今回のジェニファーさんの場合、やるべきことはやってから海外旅行に旅立ちました。医師から旅行の許可をもらい、保険に加入し、万事うまくいくはずでした。しかし、あまりに早い海外での破水、病院での安静、出産、長期に渡る入院生活、極め付けが保険会社の医療費用負担拒否と予期せぬ事態が立て続けに起こりました。

 

出産を控え、マタニティー旅行を楽しむはずが悲劇となってしまいました。安定期ゆえに旅行に行きたい気持ちはわかります。しかし、国をまたぐ長時間の移動が妊婦・胎児に与える影響や、それぞれの国の医療制度を考えると、最悪の事態も考慮せざるを得ないのが現状です。

 

今回は、たまたまカナダ人女性が旅先ハワイで出産となりましたが、これはもちろん日本人にもあり得るケースです。日本の旅行保険は、海外での妊娠や出産に伴う医療費には適用されないことが多く、事前の下調べが不可欠です。また、いざ出産となれば、何も保障してくれない場合があるという現状を受け止める覚悟が必要かもしれません。


(参考)Canadian Goes Into Early Labor On Vacation In US, Gets 1m Hospital Bill Souvenir

SNSシェア

コメント

0/100

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆フィジカルアセスメントの問題◆アナフィラキシーで見られる典型的な症状で、誤っているものはどれでしょうか?

  1. 血圧低下を起こす。
  2. 呼吸困難で死に至る可能性がある。
  3. 徐脈を起こしやすい。
  4. 数時間後に再発することがある。

920人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8102人の年収・手当公開中!

給料明細を検索