大建中湯とは・・・
大建中湯(だいけんちゅうとう、Daikenchuto)とは、冷えに伴う腹痛や腹部膨満感を改善する漢方薬である。
効能・効果
主な効能は消化管運動促進作用である。 消化管ホルモン(モチリン、サブスタンスP)やセロトニンの分泌作用を促進し、腹痛・腹部膨満感を改善する。外科的手術後の消化管運動促進にも用いられる。
用法・用量
成人で1日15.0gを2〜3回、吸収促進のため空腹時(食前または食間)に服用する。
用量については、規格や年齢によって異なるため、添付文書を確認すること。
副作用(投与後の注意点)
重大な副作用は以下のとおりである。
・間質性肺炎:咳嗽、呼吸困難、発熱、呼吸音の異常等があれば速やかに投与を中止する。また、胸部X線、胸部CT等の検査で間質性肺炎が疑われる場合は、ステロイドの投与等が必要となることがある。
・肝機能障害、黄疸:血液検査結果の異常(AST、ALT、ALPなど)や、発熱、発疹、黄疸、倦怠感など症状が出現することがある。
その他に悪心、下痢、腹痛、発疹、蕁麻疹等を認める場合がある。
取り扱いの注意点
肝機能障害のある患者は肝機能障害が悪化するおそれがある。
また、妊婦・小児への安全性は確立していない。
引用・参考文献
1)ツムラ大建中湯エキス顆粒(医療用).添付文書.2023年12月改訂(第1版).(2024年1月閲覧)