看護用語辞典 ナースpedia キーワード:メサンギウム基質

メサンギウム基質とは・・・

メサンギウム基質(めさんぎうむししつ)とは、腎臓の糸球体にあるメサンギウム細胞間に存在する細胞外基質のことである。mesangial matrix 。
メサンギウム細胞で産生し分泌される糖タンパク質やコラーゲンを主成分としている。
名前の由来は、中間を意味するメサ(mesa)と、血管を意味するアンジウム(angium)からなる。
メサンギウム細胞と合わせた部分は、メサンギウム領域と呼ばれている。

【機能】
糸球体基底膜とメサンギウム細胞を連結している。
メサンギウム細胞の分泌物を主成分としているため、メサンギウム細胞に異常が起こるとこの基質も同様に何らかの異常がみられる。この異常により、糸球体基底膜をはじめ、その周囲の毛細血管や糸球体の機能、さらには腎臓に影響を与える。

【主な疾患】

■メサンギウム増殖性糸球体腎炎
身体のむくみ血尿が主な症状で、IgA(免疫グロブリンA)腎症以外の腎炎の総称である。
メサンギウム細胞と基質が増生し、隣接する糸球体の毛細血管に炎症を起こす。これによって、糸球体の働きが低下し、むくみなどが発症する。
尿検査や腎生検腎生検(腎組織の検査)によって診断される。
ネフローゼ症候群妊娠中毒の後遺症でも、メサンギウム細胞の増殖がみられることがある。治療は主に薬物療法である。

IgA腎症
メサンギウム細胞と基質が増生するとともに、血液に含まれるIgAが腎臓に運ばれメサンギウム領域に沈着することによって発症するが、明確な原因は不明である。
自覚症状はあまりないので、血尿やタンパク尿で発見されることが多い。進行すると、高血圧腎不全などの症状が現れる。
検尿で発見されるが、確定診断には腎生検が必要である。
治療は、主に減塩の食事療法であるが、必要に応じてたんぱく質制限の食事療法や薬物療法が用いられる。

糖尿病腎症
糖尿病を長期にわたり患っている患者に多くみられる。
高血糖が続くことによって、メサンギウム細胞で糖タンパクが過剰になり、メサンギウム基質が増加する。この増加により、周囲の毛細血管内が圧迫され糸球体の機能が低下し、腎臓に炎症を起こす。
初期には自覚症状がほとんどないが、進行すると動機やむくみの症状が現れる。
治療は進行段階によるが、多くは食事や運動療法、薬物療法である。

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