看護用語辞典 ナースpedia キーワード:膀胱留置カテーテル

膀胱留置カテーテルとは・・・

膀胱留置カテーテル(ぼうこうりゅうちかてーてる)とは、膀胱から尿を持続的に排出させるために、膀胱内に留置できるカテーテルのことである。
疾患などにより長期間、自力で排尿ができない場合に使用される。

カテーテルは、医療で使われる細い管(くだ)で、体の各器官に挿入でき、薬の点滴投与、体液の採取や排出などに利用される。
膀胱留置カテーテルは、カテーテルの先端にバルーンがあり、尿道から挿入したカテーテル先端のバルーン内を膀胱で膨らませて固定する。その種類はいくつかあり、材質や形が異なり、膀胱洗浄ができるものや男性患者でも挿入しやすいものなど、患者の状態によって選択される。

【主な適応患者】
排尿障害がある
・高齢者特有の泌尿器系の異常(尿失禁頻尿など)
・膀胱に関与する神経系の障害(脳障害やがん等の手術の影響、脊椎損傷など)
膀胱炎など膀胱の機能低下
・尿道炎や尿道結石など尿路の閉塞
・前立腺肥大症による排尿異常

■手術期である
・長時間の手術が見込まれ、全身管理が必要な患者
・泌尿器系の手術を受ける患者

■重症患者
・厳密な尿量計測が必要である場合

■その他
・骨折など身体的疾患で長期間自力で排尿できない場合
・自力で排尿できない自宅介護の患者や高齢者で、介護者が導尿できない場合
・意識障害がある場合

【合併症対策】
長期にわたり膀胱に留置したまま使用することによって下記の合併症を発症することがある。

尿路感染症
他の合併症を引き起こすことが多く、細菌が原因である。
カテーテル挿入時は清潔を保ち、留置中は膀胱洗浄など衛生的管理を行う。

■膀胱結石
尿中の塩類が結晶化されたものが原因であるため、結晶による閉塞などが起こらないようカテーテルに浮遊物が付着しないようにする。

■膀胱萎縮
膀胱の機能が低下しているためカテーテルの早期抜去が必要になる。

■膀胱刺激症状
尿路感染や膀胱への刺激が要因で尿漏れが起こる。薬物治療が必要となる場合がある。
予防として、適切なカテーテルの選択や固定位置の変更を行う。

■尿道損傷
尿道を損傷しないようにカテーテルを挿入する。無理な挿入を行わない。

【注意点】
・意識障害や神経系障害の患者では痛みなどを訴えることができないため、定期的な検尿や細菌等の検査を行うとともに経過を観察しながら使用する。
 

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