1. 看護roo!>
  2. 看護・ケア>
  3. せん妄のスタンダードケアQ&A100>
  4. せん妄を誘発しにくい環境づくりとはどのようなものですか?

2019年03月27日

せん妄を誘発しにくい環境づくりとはどのようなものですか?

『せん妄のスタンダードケア Q&A100』より転載。
今回は、せん妄を誘発しにくい環境づくりについて解説します。

せん妄を誘発しにくい環境づくりとはどのようなものですか?

せん妄を誘発しやすい環境要因として,過剰な刺激,刺激の遮断,不慣れな環境などがあります.
せん妄を予防するためには,これらの要因を知り,軽減するような環境づくりをしていくことが求められます.

〈目次〉

せん妄を誘発しやすい環境要因

せん妄を誘発しやすい環境要因には,過剰な刺激,刺激の遮断,不慣れな環境などがあります(表1).

表1せん妄を誘発しやすい環境要因と具体例

せん妄を誘発しやすい環境要因と具体例

 

せん妄の準備因子,直接因子に加えて,誘発因子の1つとして環境要因が加わることで,患者さんはますます環境に適応できなくなりせん妄を発症してしまいます.

環境要因は,ほかの誘発因子(心理・社会的要因など)とも関連しており,これらの因子を総合的にアセスメントして,予防的に改善していくことが求められます.

 

せん妄を誘発しにくい環境づくり

せん妄を誘発しやすい環境要因(表1)を知ったうえで,「周囲の状況を理解しやすい環境」「過剰な刺激の回避」「良質な睡眠の確保」「安心できる環境」「生活機能の維持」といった観点で療養的な環境づくりをしていくことで,せん妄の発症・程度の軽減を図ります(表2).

表2せん妄を誘発しにくい環境づくり

せん妄を誘発しにくい環境づくり

 


[文献]

  • 1)綿貫成明:せん妄,老年症候群別看護ケア関連図&ケアプロトコル(金川克子監修),p.168-185,中央法規出版,2008
  • 2)酒井郁子ほか:高齢者生活リズムを整えるためのケア.高齢者の生活機能再獲得のためのケアプロトコール—連携と協働のために(中島紀惠子,石垣和子監修),p.29-69,日本看護協会出版会,2010
  • 3)Sendelback S, Guthrie P : Evidence-based Practice Guideline : Acute Confusion/Delirium, The University of IOWA Gerontological Nursing Research Center : Research Translation and Dissemination Core, 2009
  • 4)Tullmann D et al : Delirium. Evidence-based Geriatric Nursing Protocols for Best Practice, 4th ed(Capezuti E et al eds.),p.186-199, Springer,2011

[Profile]
松岡 千代 (まつおか ちよ)
佛教大学保健医療技術学部看護学科

*所属は掲載時のものです。


本記事は株式会社南江堂の提供により掲載しています。

[出典]『“どうすればよいか?”に答える せん妄のスタンダードケア Q&A100』(編集)酒井郁子、渡邉博幸/2014年3月刊行

“どうすればよいか?”に答える せん妄のスタンダードケア Q&A100

著作権について

この連載

もっと見る

関連記事

いちおし記事

電池切れ|マンガ・ぴんとこなーす【226】

夜勤明けあるある!夜勤ハイがずっと続くと思いきや… [ 記事を読む ]

【イラストで解説!】消化器系の解剖生理

胆汁は胆嚢から放出されます。では、胆汁を作るのはどこでしょう? [ 記事を読む ]

看護師みんなのアンケート

TV番組、毎週どれだけ録画してる?

投票数:
1294
実施期間:
2019年05月31日 2019年06月21日

院内のジンクス教えて!

投票数:
1130
実施期間:
2019年06月04日 2019年06月25日

4番目に大切な人は?

投票数:
1102
実施期間:
2019年06月07日 2019年06月28日

「採血が難しい血管」選手権!

投票数:
1027
実施期間:
2019年06月11日 2019年07月02日

勤務先にめずらしい福利厚生、ある?

投票数:
925
実施期間:
2019年06月14日 2019年07月05日

エンゼルケアどこまでやっている?

投票数:
2991
実施期間:
2019年06月18日 2019年07月09日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者2931

過敏性腸症候群のRome Ⅲ診察基準では、「半年以上前から腹痛や腹部不快感を繰り返し、特に最近3カ月は、月のうち3日以上ある」という症状のほか、3つの項目が当てはまることとされています。下記の選択肢のうち、その3つの項目に当てはまらないものはどれでしょうか?

  • 1.腹痛や腹部不快感は、排便すると軽くなる。
  • 2.症状とともに排便の回数が増えたり減ったりする。
  • 3.症状とともに便の形状が以前と変わった(柔らかくなったり硬くなったりする)。
  • 4.症状とともに発熱のような随伴症状、もしくは血便が見られる。
今日のクイズに挑戦!