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2019年03月20日

せん妄予防の効果がわかりにくいです.どのように評価するとよいですか?

『せん妄のスタンダードケア Q&A100』より転載。
今回は、せん妄予防ケアの評価について解説します。

せん妄予防の効果がわかりにくいです.どのように評価するとよいですか?

せん妄予防の効果は,せん妄の発症のアセスメント・評価を,患者さんの入院中に定期的に行うことによって判断できます.
患者さんに実施するせん妄予防ケアは,ケア内容を決めて,どの看護師でも同じように提供できるようにします.
そしてケアを実施したことを記録しておくことで,予防ケアの内容が効果的かどうかを評価することができます.

〈目次〉

せん妄予防ケアの内容を統一し,定期的かつ継続的にせん妄ケアを記録する

患者さんに提供するせん妄予防ケアの内容を統一することで,継続的にケアが提供できるようになります.

そして,実施したせん妄の予防ケアやせん妄症状へのケア内容と,せん妄発症の有無や症状のアセスメント・評価結果を,定期的かつ継続的に記録します.

 

評価対象

個々の患者さんへのせん妄予防ケアの内容とせん妄発症について,患者さんの入院期間中の経過を評価します.

一方,病院全体または病棟ごとの入院患者集団のせん妄予防ケアの効果について,せん妄のアセスメント・評価記録とケア実施記録を統計学的に分析することができます.

 

せん妄予防の効果の評価方法

せん妄予防ケアを実施することで,部署あるいは組織のせん妄の発生状況が変化したかを評価します.

そのためには,たとえば毎月の部署のせん妄発症状況を調べ,せん妄予防ケアの導入との関連をみます.せん妄発症率が低下していれば予防ケアの効果があったと判断します.

 

患者さんを評価するタイミング

せん妄を予防できているかどうかを評価できるよう,評価のタイミングは,せん妄の徴候や症状を発症した時だけでなく,患者さんの入院時およびせん妄予防ケア開始時とケア提供中に,定期的かつ継続的に評価を行います.ケア終了時にも評価します.

せん妄の徴候や症状がなくても,定期的なアセスメント・評価を行ってせん妄を予防できていることを確認,記録することに意義があります.

 

せん妄予防のために提供したケア内容の評価と改善

せん妄予防のために提供するケア内容を具体的に決めておき,どの看護師も同じように,継続的にケアを提供できるようにします.

そしてケアを実施したことを記録しておき評価します.実際のケアの実施状況とケアの効果をみて,改善に活用します.

 



[Profile]
寺井美峰子 (てらい みねこ)
聖路加国際メディカルセンターQIセンター

*所属は掲載時のものです。


本記事は株式会社南江堂の提供により掲載しています。

[出典]『“どうすればよいか?”に答える せん妄のスタンダードケア Q&A100』(編集)酒井郁子、渡邉博幸/2014年3月刊行

“どうすればよいか?”に答える せん妄のスタンダードケア Q&A100

著作権について

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