1. 看護roo!>
  2. 看護・ケア>
  3. 人工呼吸ケアのすべてがわかる>
  4. 経腸栄養中の誤嚥を予防する体位とは?|人工呼吸管理中の栄養管理

2019年05月07日

経腸栄養中の誤嚥を予防する体位とは?|人工呼吸管理中の栄養管理

『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』より転載。

今回は「経腸栄養中の誤嚥を予防する体位」に関するQ&Aです。

 

清水孝宏
那覇市立病院看護部看護師長

 

経腸栄養中の誤嚥を予防する体位とは?

誤嚥予防には、35~40度以上の頭位挙上を維持したセミファーラー位以上の体位をとることが重要です。

 

〈目次〉

 

仰臥位で管理しない

栄養管理中かどうかを問わず、人工呼吸管理中の誤嚥を防ぐための体位は、35~40度以上の頭位挙上を維持したセミファーラー位である。

仰臥位で管理した場合、口側への内容物の逆流が起こり、これが気道へ侵入すると誤嚥を起こす。

誤嚥が必ず肺炎につながるわけではないが、肺炎発症の機会を極力減らすためには、体位管理が重要である。

 

1人工呼吸中は30度以上の頭位挙上が基本

日本集中治療学会が2010年に改訂した「人工呼吸器関連肺炎予防バンドル(通称VAPバンドル)」がある(『VAP予防にはなにをすればいいの?』)。これは5つのバンドル(束)を併せたケアを行うことで、VAP(人工呼吸器関連肺炎)を予防する戦略である。

VAPバンドルのなかにも、人工呼吸管理中の患者は仰臥位で管理せず、30度以上頭位を上げることが明記されている。

上記のほかにも、頭位挙上の重要性に言及したガイドラインは多い(表1)。

表1頭位挙上に言及したガイドライン

 

2頭位挙上困難時の対応

実際の臨床では治療上の体位の制約から35~40度以上の頭位挙上を維持することが困難な場面も少なくない。例えば、大腿部から太いカテーテルを挿入して管理しなければならない血液浄化療法などである。

このような場合でも、ベッドに傾斜をつけるなどの工夫をし、完全な仰臥位を避けることが重要である(図1)。

図1頭位挙上維持困難時の体位管理

 

略語

  • VAP(ventilator-associated pneumonia):人工呼吸器関連肺炎

[文献]


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新人工呼吸ケアのすべてがわかる本』 (編集)道又元裕/2016年1月刊行/ 照林社

著作権について

この連載

もっと見る

関連記事

いちおし記事

同期との関係~新人ナース~|マンガ・病院珍百景

友達?ライバル?仲間?…同期との距離感ってどのくらい? [ 記事を読む ]

SaO2低下でも酸素濃度を上げてはいけないのは、どんなとき?

振戦、痙攣など中枢神経障害が起こることも…! [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

あなたのハマっている沼は何?

投票数:
1426
実施期間:
2019年09月03日 2019年09月24日

旅行のおすすめスポットある?

投票数:
1309
実施期間:
2019年09月06日 2019年09月27日

学生時代の実習、国試勉強との両立はうまくできた?

投票数:
1184
実施期間:
2019年09月10日 2019年10月01日

SNSで嫌な気分になったことある?

投票数:
1106
実施期間:
2019年09月13日 2019年10月04日

あなたの職場ならではの「隠語」ってある?

投票数:
318
実施期間:
2019年09月20日 2019年10月11日

ナースの現場、気が利くで賞!

投票数:
881
実施期間:
2019年09月17日 2019年10月15日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者6411

Mallampati分類では、どのクラスから挿管困難と予想されるでしょうか?

  • 1.クラスI
  • 2.クラスII
  • 3.クラスIII
  • 4.クラスIV
今日のクイズに挑戦!