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2019年04月30日

経腸栄養は、間欠投与が適しているの?|人工呼吸管理中の栄養管理

『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』より転載。

今回は「経腸栄養の投与法」に関するQ&Aです。

 

清水孝宏
那覇市立病院看護部看護師長

 

経腸栄養は、間欠投与が適しているの?

間欠投与と持続投与のどちらかを選択するのに強い根拠はありませんが、重症患者では持続投与で管理するほうが安全と考えます。

 

〈目次〉

 

経腸栄養の投与法

経腸栄養の投与法には、2種類ある。

1間欠投与

通常、食事を摂取するように1日3~4回、1回200~400mLを、短時間から数時間かけて経腸栄養剤を投与する方法

2持続投与

24時間あるいは12時間など、一定時間、20~100mL/時の速度で持続的に経腸栄養を投与する方法

どちらを選択すべきかについては、死亡率や誤嚥性肺炎発症率に差はないため強い根拠はない。しかし、下痢については持続投与で発症率が低いとする報告がある。

 

重症患者では少量ずつの持続投与が安全

入院前に健康問題がなかった患者は、食事を問題なく摂取していたことが多いため、消化管の吸収・排泄機能にそれほど問題はないと考えられる。しかし、全身状態が安定せず、入院後しばらく絶飲食の期間があるような患者は、消化管の吸収・排泄機能が低下していると考えたほうが無難である。

入院前から健康問題があった患者は、しばらく食欲不振が続いていたことが少なくない。このような患者には、消化管の吸収・排泄機能の低下を考慮した栄養管理が必要となる。

消化管の吸収・排泄機能の低下とは、小腸にある絨毛の機能が低下した状態でもある。絨毛の機能が破綻した状況で多量の栄養剤を投与すると、激しい下痢を生じる場合がある。

持続する激しい下痢に対しては、経腸栄養の増量も躊躇することになるため、消化管の吸収・排泄機能低下が予測される場合、少量ずつの持続投与が無難である。

 


[文献]


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。

 

[出典] 『新人工呼吸ケアのすべてがわかる本』 (編集)道又元裕/2016年1月刊行/ 照林社

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