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2019年01月27日

J-VAC®ドレナージシステム|ドレナージ吸引装置の使い方

ドレーン・カテーテル・チューブ管理

ドレーンカテーテル・チューブ管理完全ガイド』より転載。

今回はJ-VAC®ドレナージシステムについて説明します。

編著 窪田敬一
獨協医科大学医学部第二外科教授

 

〈目次〉

 

J-VAC®ドレナージシステムの使用部位・適応

J-VAC®ドレナージシステム

 

J-VAC®ドレナージシステムの各部の名称と機能

 

J-VAC®ドレナージシステムの使用手順

1ドレーンの留置

  1. 生理食塩水で創内を洗浄し、擬血塊・組織片を吸引排出する。
  2. 創内の最もドレナージを必要とする部位に、ドレーンをねじれのないように設置する。創縁から2~5cmの位置をトロッカー針で体内から穿刺、あるいはスカルペルを用いて皮膚切開を行い、ドレーン刺入部を作成する。この際、べンダブルトロッカーにより穿刺する場合は、あらかじめ針先にキャップのついた状態で適当な角度に曲げを調節する。一度ベンダブルトロッカーの角度が決まったら、繰り返し曲げない。ドレーンの吸引溝の端から約5cmのところに黒点がついているので、固定する際の目安にする。
  3. トロッカー針付きのドレーンの場合、②の後にトロッカー針を切り離し、アダプターを差し込む。
  4. ドレーンをテープ固定、または針糸でループ状に固定する。

 

2リザーバーの操作(スタンダード型)

  1. リザーバーの作動:アダプターをリザーバーのYコネクターに接続する。閉創後、リザーバー底部のフラップを音がするまで静かに上方に折り曲げ、吸引開始を確認する。
  2. 排液量の測定:排出口のキャップを開け、リザーバーの中に空気を入れて全開にする。リザーバーの側面の目盛で計算する。
  3. 排液:リザーバーを傾けて排出口より排液する。
  4. 再作動:リザーバーを指ではさみ、中央部を音がするまで強く押す。底部のフラップを後ろにやや折り曲げて固定する。排出口のキャップを閉め、底部のフラップを音がするまで静かに上方に折り曲げ、吸引の再開始を確認する。
  5. 留意点:フラップアップの際は、リザーバー表面、左上に表示“J-VAC”の文字部分を持つ。排出口のプラグを開ける際には、一方の手で排出口の根元をしっかり持って固定する。

 

J-VAC®ドレナージシステムの使用上の注意

1警告

トロッカー針は鋭利なため、組織や血管の損傷には十分に注意する。トロッカー針を頭部に用いた際に、血管損傷による硬膜外出血、硬膜下出血など、重篤な合併症を発生させたとの報告がある。

閉鎖型吸引ドレナージシステムは、常に吸引が維持されている必要がある。リザーバー作動時には、エアリークなどに十分注意し、必ず吸引が行われていることを確認する。

ドレーンは柔軟で傷つきやすいため、鋭利なものに触れたり、ミルキングローラーなどでの圧搾や過度の圧迫によって、切れたり裂けたりする可能性がある。先の尖った刃のある器具、または鈍器での取り扱いは十分に注意する。

 

2禁忌・禁止

リザーバーが全開し、吸引できなくなるため、断続的に空気を吸引する可能性のある部位には留置使用しない。

ドレーンの破損は創傷内での切離を引き起こす恐れがあるため、ドレーンを縫合したり切り込みを入れたりしない。

過去にアナフィラキシー様症状の経験のある医療関係者・患者へは使用しない。

頭部に使用する場合は、中枢神経組織に直接接触の可能性のある部位には留置しない。

リザーバーに集液された血液の再使用は禁止。

目的用途以外の使用、再使用・再滅菌は禁止。

 

3併用禁忌

リザーバー(スタンダード型)に使用されているスプリングは磁性体であるため、MRI検査機器などの使用時には当該リザーバーを使用しない。強力な磁場によりリザーバーが機器などに吸い付けられ、ドレーン抜去・リザーバーの脱落、検査機器などへの影響が考えられる。

 


[販売元/資料請求先]
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 エチコン事業部
〒101-0065  東京都千代田区西神田3-5-2
URL:https://www.ethicon.jp/

*書籍掲載時のものです。


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。/著作権所有(C)2015照林社

[出典] 『ドレーン・カテーテル・チューブ管理完全ガイド第一版』 (編著)窪田敬一/2015年7月刊行/ 株式会社照林社

著作権について

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