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2017年06月08日

不穏につながりやすい疾患は?内服薬は?

『エキスパートナース』2014年12月号<不穏への対応>より抜粋。
不穏につながりやすい要因について解説します。

 

不穏につながりやすい疾患は?内服薬は?

強い身体的苦痛を生じる疾患があると、不穏につながりやすいです。
せん妄があると結果的に不穏となりやすいため、せん妄を引き起こす疾患にも注意します。
内服薬では、直接不穏につながるものはありませんが、せん妄をきたす可能性がある薬剤に注意します。

大上俊彦
(亀田総合病院心療内科・精神科部長代理)

 

Point

  • 不穏だけでなく、不穏の原因であるせん妄の原因がないかにも注意する。

 

〈目次〉

 

強い身体的苦痛やせん妄があると不穏につながりやすい

図1不穏につながりやすい要因

不穏につながりやすい要因

 

痛みのコントロールが不十分な悪性疾患などの、身体的苦痛を伴いやすい疾患が不穏につながりやすいです。また、せん妄は不穏の主な原因の1つです。

そのため、せん妄をきたしやすい病態に特に注意が必要です(図1-①)。電解質異常や薬剤性のせん妄、脱水などは比較的容易に原因を除去できるため、せん妄の原因を特定することはとても重要です。

また、疾患以外にも図1-②のような既往のある患者さんはせん妄になりやすいため、入院初期からアセスメントしておくと、より早期のせん妄発見やせん妄による不穏の予防につながります。特に「以前の入院でせん妄になった既往」はとても重要で、何回か入院を繰り返している患者さんでは、以前の入院時の記録(サマリーなど)を確認しておくとよいでしょう。

 

睡眠薬やオピオイド鎮痛薬などはせん妄を引き起こすことがあり、結果として不穏につながる

不穏を引き起こす薬剤というようなものがあるとは言えませんが、せん妄をきたしやすい薬剤は、結果として不穏を引き起こすことがあります(図1-③)。

薬剤投与後にせん妄が引き起こされ、結果として不穏になってしまった、という経験をお持ちのナースは多いと思います。

 


[Profile]
大上俊彦(おおかみとしひこ)
亀田総合病院心療内科・精神科部長代理
千葉大学医学部附属病院、帝京大学ちば総合医療センター、国立がん研究センター中央病院などを経て現職。総合病院でのコンサルテーションリエゾン活動を主に、緩和ケアや産業精神医学などにも力を入れている。

*略歴は掲載時のものです。


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。/著作権所有(C)2014照林社
[出典]エキスパートナース2014年12月号

P.80~「不穏につながりやすい疾患は?内服薬は?」

著作権について

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