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2017年11月14日

パイロットバルブの硬さ、「耳朶程度」では、なぜいけないの?

『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』より転載。

今回は「パイロットバルブの硬さ」に関するQ&Aです。

パイロットバルブの硬さ、「耳朶程度」では、なぜいけないの?

手の感覚で調整した場合、適正圧を維持できないためです。多くの場合、高圧になり、合併症を併発する可能性が高くなってしまいます。

 

気管チューブのカフの圧調整

手の感覚でカフ圧調整を行っても、適正圧に維持できない。

「手の感覚で調整したカフ圧を、実際に測定してみると、12~83cmHOとばらつきがあり、半数以上が30cmHO以上の高圧を示した」との報告があり、高圧による合併症を起こす可能性が高くなる。

カフの適正圧は20~30cmHOであり、10cmHOという狭い範囲に維持しなくてはならない。これは、量にすると0.5mL程度であり、これを手の感覚だけで調整しようというのは無理である。

 


[文献]


[Profile]
露木菜緒
杏林大学医学部付属病院HCU/集中ケア認定看護師


本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。

[出典]『新人工呼吸ケアのすべてがわかる本』(編集)道又元裕/2016年1月刊行

新 人工呼吸ケアのすべてがわかる本

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