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2019年06月03日

自然免疫はどこで侵入者を捕えるの?

解剖生理Q&A

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。

今回は自然免疫のはたらきについて説明します。

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

自然免疫はどこで侵入者を捕えるの?

、気道、口腔、眼、皮膚、胃腸管(消化管)など、外界に開かれた器官は、常に細菌や異物の脅威にさらされています。そのため、これらの器官には物理的バリアと化学的バリアが張り巡らされています。

物理的バリアの担い手は、皮膚と粘膜です。皮膚は外界との接触が最も多くなるため、13〜14層も重なる角かくしつそう質層で異物や微生物が体内に侵入することを防いでいます。皮膚の表面は、汗腺や皮脂腺から分泌される乳酸や脂肪酸により、常に弱酸性(pH4.5〜6.6)に保たれ、微生物の増殖を阻止しています。

生体内では、粘膜が皮膚と同様の役割を果たしています。口腔や胃腸管(消化管)は、外に開かれた1本のチューブのような器官です。私たちは食物を食べている時、細菌や雑菌、微生物などを同時に取り込む危険性を常に持っています。こうした異物を体内(血液内)に取り込まれないように阻止しているのが粘膜です。

粘膜の表面は粘液で覆われており、異物は粘液に捕らえられて侵入の足がかりを得ることができません。例えば、呼吸器の粘膜細胞には外界に向けて一定方向に動く線毛があり、侵入してきた異物を排除する仕組みがあります。

また、に侵入した菌は胃酸によって殺菌されます。胃腸管(消化管)には腸間膜に多数のリンパ組織があり、そこに属するリンパ球が胃腸管(消化管)からの侵入を監視しています。大腸の腸内細菌叢(さいきんそう)は有害な細菌の増殖を抑えています。


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

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