骨はどんな役割を果たしているの?
『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は「骨」に関するQ&Aです。
山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長
骨(こつ)はどんな役割を果たしているの?
骨の果たしている役割で最も分かりやすいのは、体の支柱として頭や上体を支えていることでしょう。骨がなければ、重い頭や腰を支えることはできません。骨は鉄筋コンクリートの建物の鉄筋に相当します。
それだけではありません。いくつかの骨が集まり、重要な臓器を収める腔(くう)を作るのも、骨の大事な役割です。
頭蓋腔には脳が、胸腔には肺や心臓が、脊柱管には脊髄が、骨盤腔には膀胱や生殖器が、骨で守られながら納まっています。
さらに骨は、筋肉と協同して関節を支点に様々な運動をしたり、骨髄で赤血球や白血球、血小板などの血球成分を作ったり、カルシウムやリンなどを貯蔵し、これを必要に応じて血液中に送り出したりしています。
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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版