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2016年12月20日

看護師さんにオススメする聴診の勉強会・研究会

聴診器を使用する際のコツや、疾患ごとの聴診音のポイントについて、呼吸器内科専門医が解説している『聴診スキル講座』ですが、ここでちょっと一息。
今回は、本編とは別に、聴診に関する豆知識やグッズを紹介します。

コラムの第7話は、「看護師さんにオススメする聴診の勉強会・研究会」の解説です。

*看護師さんにオススメする聴診の勉強会・研究会の「その2」はこちら

 

皿谷 健
(杏林大学医学部付属病院呼吸器内科講師)

 

医療・医学の世界では、色々な勉強会や研究会が開かれていますね。
勉強会や研究会に参加して、自分のスキルを高めたり、自分のスキルを客観的に知ることはとても重要なことです。

先生はどんな勉強会や研究会に参加されているんですか?

本文でも紹介しますが、肺音(呼吸音)研究会や国際肺音学会など、国内外の学会や研究会に参加しています。
参加した会で最新の知識を得たり、その場でしかお会いできない著名な先生方とのディスカッションはとても楽しいものです。

海外もですか!?
そういえば、先生はよく出張されていますね。
色々な場所に行けて、観光したり、その土地の美味しいものが食べられるのも良いですね。

そうそう♪ 今年はアメリカにも行って、メジャーリーグを観戦しま……
仕事で行ったんです! 遊びに行ったんじゃありません!!

 

〈目次〉

 

国内で開催されているオススメの聴診の勉強会(研究会)

筆者が、最もオススメする聴診の会は、”肺音(呼吸音)研究会”です。本研究会は、『聴診スキル講座』の監修をしていただいている財団法人結核予防会 理事長(前日本医科大学 教授)の工藤翔二先生が会長をされている、1983年(昭和58年)に設立された歴史ある会です。

公式サイトから、毎年1回開催される肺聴診セミナーの案内を確認することができます。本研究会では、医師のみならず、看護師さんや理学療法士作業療法士をはじめとする多職種の方々が参加しています。実際の症例ごとの聴診音を聴いたりして、楽しく、聴診を学ぶためのスキルを得ることができます。とてもオススメですので、一度、参加してみると良いでしょう。

 

海外で開催されているオススメの聴診の勉強会(研究会)

肺音(呼吸音)研究会に比べ、ハードルは上がりますが、海外で開催されている聴診の会にもオススメの勉強会があります。英語での会になりますが、1976年に、米国のロバート・ラウドン(Robert Loudon)教授とレイモンド・マーフィ(Raymond Murphy)教授によって設立された国際肺音学会(International Lung Sounds Association;ILSA)です。この会は、毎年開催されており、肺音を科学的に分析する試みも行われています。

2016年は、わが国(東京:飯田)で本学会が開催され、聴診を好きな医師だけでなく、医師以外の専門家が、世界中から集まりました。

 

過去に開催された有名な聴診のシンポジウム

フランス人の医師 ルネ・ラエンネック(1781-1826)の聴診学は、その後、世界中に広がりました。しかし、伝わる過程で、用語の取り違いなど、さまざまな混乱も起きました。

そこで、これらをもう一度、世界基準で見直そうという試みの下、1985年、日本(東京)で、肺聴診に関する国際シンポジウム(会長:三上理一郎先生)が開催されています。この会で得られたコンセンサス(合意)が、現在、肺聴診で行われている「肺音分類(副雑音の分類)」(図1)の元になっています。

図1副雑音の分類

副雑音の分類

 

今から30年以上前の日本で、現在も使用されている聴診の分類基準が誕生したことは、感慨深いことだと思いませんか。

*参考:『呼吸音と副雑音の分類|基礎編(5)

 

勉強会や研究会に参加してみると、知識や技術の向上だけでなく、医療に対する考え方も変わるかもしれません。
医師だけでなく、看護師さんも多く参加している会もあるので、是非参加してみてください。

 

 


[執筆者]
皿谷 健
杏林大学医学部付属病院呼吸器内科講師

[監 修](50音順)
喜舎場朝雄
沖縄県立中部病院呼吸器内科部長
工藤翔二
公益財団法人結核予防会理事長、日本医科大学名誉教授、肺音(呼吸音)研究会会長
滝澤 始
杏林大学医学部付属病院呼吸器内科教授


著作権について

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