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2017年02月09日

糖質を毎食とる必要があるのはなぜ?

解剖生理Q&A

『からだの正常・異常ガイドブック』より転載。
今回は糖質の必要性に関するQ&Aです。

山田幸宏
昭和伊南総合病院健診センター長

 

糖質を毎食とる必要があるのはなぜ?

1日3回、食事によって糖質を摂取しないと、体にストックされていた炭水化物が底をついて血糖値が下がってしまうからです。 

糖質は、米、パン、麺類などに含まれる栄養素で、主なエネルギー源になります。体内ではグリコーゲンやブドウ糖の形で貯蔵されますが、備蓄できる量はごく少量にすぎません。最も多く貯蔵できるのが筋肉で300g(1,200kcal)、次いで肝臓が100g(400kcal)、血液全体では15g(60kcal)、には2g(8kcal)が貯蔵できます。肝臓のグリコーゲンは、血糖を維持するために必要に応じてブドウ糖の形になり、血液中に送り込まれると各組織の活動エネルギーになります。

最低限の生命維持だけでも毎分1〜1.2kcalが必要とされるため、体内に貯蔵している糖質をすべて使い切っても、わずか7時間しかエネルギー補給ができません。この段階で糖質が補給されないと、血糖値は低下していきます。 

私たちの体には、危機管理システムが備わっており、糖質の摂取が不足すると血糖値の低下を補うために、タンパク質(アミノ酸)や脂肪(グリセロール)を使ってグルコースを作り出し、血糖値を一定にします。これを糖新生(とうしんせい)といいます。しかし、糖新生が行われるとタンパク質の合成が阻害される、という弊害ももたらされます。ダイエットで炭水化物を減らしすぎると、筋肉量が減ってしまうのはこのためです。

糖質の摂取量が多すぎると脂肪に転換され、脂質代謝異常(コレステロール値の増加、中性脂肪値の増加など)を起こす一因になります。

 

⇒〔解剖生理Q&A一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『看護のためのからだの正常・異常ガイドブック』 (監修)山田幸宏/2016年2月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

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