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2017年02月22日

医師がエコー検査を行っている間、看護師さんにフォローして欲しいこと

画像検査のなかでも、エコー(超音波)検査は、侵襲度が低く、簡便に行える検査です。
外来や病棟で、看護師が目にすることの多いエコー検査について、コツやポイントを消化器内科医が解説します。
今回は、看護師さんに知っておいて欲しい「医師がエコー検査を行っている間、看護師さんにフォローして欲しいこと」についてのお話です。

 

加藤真吾
(横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室)

 

エコーだけでなく、いつも検査中は、看護師さんのフォローに助けられています。
本当にありがとうございます。

先生、急にどうしたんですか?

感謝の気持ちは言葉にしないといけないと思いましたので、お伝えしました。

いきなりで、なんだかよくわからないけど、嬉しいです。
どんなことが先生のお役に立っているんですか?

実は、看護師さんにしかできないフォローというのが、たくさんあるんです。
ここでいくつか紹介しますので、エコー検査を行う際には、これらのフォローをお願いしますね。

 

〈目次〉

 

エコー検査の最中には看護師さんのフォローが必要

基本的に、腹部エコーは検査施行医が一人で行える検査のため、必ずしも看護師さんが付き添う必要はありません。しかし、検査施行医のなかには、検査に集中するあまり、患者さんへの配慮を忘れてしまう方がいます。このような場面では、看護師さんが指摘し、フォローしてあげると、検査施行医がとても助かります。

 

患者さんが羞恥心を感じていないか観察しよう

看護師さんのフォローが助けになる例を挙げると、男性医師が若年女性にエコー検査を行う場合です。

直腸診(直腸内触診とも言う)を行う場合は、看護師さんを呼ぶようにしている医師でも、腹部エコーの際は、看護師さんが必要かどうかの判断に迷うかもしれません。この点については、患者さんが恥ずかしいと思うかどうかなので、必ずしも看護師さんの同席が必要ではないと、筆者は考えます。

しかし、「特に問題ないだろう」という、こちらの判断が必ずしも正しいとは限りません。看護師さんから見て、患者さんが不快に思っていそうであればフォローをしてあげると良いと思います。

 

検査に集中しすぎる先生の場合には看護師さんのフォローが必要

具体例を挙げると、腹部エコーでダグラス窩を見る際には、恥骨の結合部の辺りにプローブを当てるため、患者さんの下着をかなり下ろすことになります。このような場合は、患者さんに一言説明することが、とても大切になります。

しかし、検査に集中しすぎる先生の場合は、患者さんの胸をタオルで隠したり衣服にエコーゼリーが付かないようにする、などの基本的な配慮が抜けてしまうことがあります。患者さんによっては、不快に思い、後々問題になることもあるので、そうなる前に看護師さんが気付いて、指摘していただけると非常に助かります(図1)。

図1エコー検査時の看護師さんの役立つフォロー

エコー検査時の看護師さんの役立つフォロー

看護師さんは患者さんの胸にタオルをかけたり、衣服にエコーゼリーが付かないようにフォローしてください。

 

医師が所見をとるために集中しているときは、患者さんへの配慮を忘れずに

また、実際に腹部エコーを受けたことがある方はわかると思いますが、検査中は意外に強い力でプローブを押し当てられます。このため、患者さんが痛がったりすることもあります。

エコーの所見のなかには、例えば、胆嚢炎の所見に「エコーを当てると痛い」といった内容のものもあるほどです(『胆嚢壁肥厚は胆嚢炎のサイン』参照)。

痛み自体は患者さんの状態や疾患を鑑別するためにも重要な所見なのですが、患者さんにとっては苦痛です。医師が所見を取ることに集中しすぎて、患者さんへの配慮を忘れている場合には、看護師さんがひと声かけていただけると、非常に助かります

 

Check Point

  • エコー検査中は、患者さんの様子を観察するなど、看護師さんのフォローが必要です。
  • 若い女性の患者さんには、特にフォローしてください。

 

 


[執筆者]
加藤真吾
横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室


Illustration:田中博志


著作権について

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