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2017年12月22日

エストロゲン・プロゲステロン|ホルモン | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

今回は、エストロゲン(エストラジオール:E2、エストリオール:E3)・プロゲステロンについて解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

〈目次〉

 

エストロゲン・プロゲステロンの定義

エストロゲンは、卵胞ホルモン作用をするホルモンで、内因性のものとしてエストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3つがあり、女性ではおもに卵巣から、男性では睾丸から分泌される。

エストロゲンとして最も活性が高いのはE2であり、通常のエストロゲンの測定は血中E2値を卵巣機能の評価などのために測定し、E3は妊娠中に胎盤から分泌されるため胎児・胎盤の機能を評価するために測定する。

プロゲステロンは、黄体機能や妊娠と深く関連しているホルモンで、女性はおもに卵巣・胎盤から、男性および閉経後女性は副腎皮質から分泌される。プロゲステロンの測定は、卵巣機能(月経異常、不妊症)、胎盤機能、副腎機能を評価するために行う。

 

エストロゲン・プロゲステロンの異常とその原因

エストロゲン・プロゲステロンの異常とその原因

 

エストロゲン・プロゲステロンと他の検査との関連性

エストラジオール(E2)が異常値の場合、ホルモン負荷試験や排卵の有無の判定には血中プロゲステロンの測定、ターナー症候群などを疑う場合は腹腔鏡検査や卵巣生検を行う。

エストリオール(E3)が異常値の場合、血中ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)の測定、分娩監視装置、超音波検査などで胎児・胎盤機能検査を行う。

プロゲステロンが異常値の場合、エストラジオール(E2)、LH、FSHなどを測定し対比する。

 

エストロゲン・プロゲステロンに関わる看護のポイント

<知っておきたいポイント>

エストロゲンの働き(肝臓で処理される)

  1. 卵巣で分泌されるホルモンで、視床下部の周期性の継続にかかわる。
  2. 子宮頸管粘液の分泌促進
  3. 腟粘液の継続
  4. 乳腺の発達

 

プロゲステロンの働き

  1. 黄体ホルモンで受精卵の着床に至適な内膜環境をつくる。
  2. 妊娠した子宮筋の収縮を抑制して、妊娠維持作用を行う。
  3. 体温上昇作用がある。
  4. 視床下部からの黄体形成ホルモン放出因子の分泌を阻止し、下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモンを抑制する。

 

⇒〔検査値ガイド一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

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