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2017年01月02日

CRP(C 反応性蛋白、C-reactive protein)|感染症 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

今回は、CRP(C反応性蛋白、C-reactive protein)について解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

CRP(C反応性蛋白、C-reactiveprotein)の基準値

  • 定性:陰性
  • 定量:0.3(mg/dL)以下

〈目次〉

 

CRP(C反応性蛋白、C-reactive protein)の定義

CRP(C反応性蛋白)は、急性炎症(細菌・ウイルス感染)あるいは組織崩壊病変(膠原病、悪性腫瘍、心筋梗塞、手術後、熱傷など)で増加する炎症マーカーのうちで、最も代表的なものである。

性別、年齢、食事、運動、採血時間による影響はほとんどみられず、血中CRP濃度を知ることにより、炎症や組織傷害の存在、程度、予後を推測できる。

 

CRP(C反応性蛋白、C-reactive protein)の異常とその原因

 

感染症

膠原病

悪性腫瘍(広範な転移を伴ったもの)

心筋梗塞

基準値 定性:陰性定量:0.3(mg/dL)以下

 

図1急性虫垂炎

急性虫垂炎

 

図2肺炎の胸部X線像

肺炎の胸部X線像

 

図3肺炎の肉眼像

肺炎の肉眼像

 

CRP(C反応性蛋白、C-reactive protein)と他の検査との関連性

白血球数血液像・赤血球沈降速度などの変化の仕方の異なる急性相反応物質との組合せで、病期推定が可能である。

CRP単独では病態の診断はできないので、他の検査を行い、総合的に診断する。

 

CRP(C反応性蛋白、C-reactive protein)の検体の取り扱い

検体は血清で凍結保存可能である。

 

CRP(C反応性蛋白、C-reactive protein)に関わる看護のポイント

看護に必要な情報

炎症に伴う徴候(発熱、腫脹、発赤、疼痛など)と部位

疾患の有無と程度

バイタルサインおよび熱型

使用薬剤の有無と効果

栄養状態および食事摂取状況

治療効果の判定に、血算とCRPは通常同時に用いられる

 

看護援助

苦痛の軽減

  • 炎症に伴う苦痛がある場合は、冷罨法、体位の工夫、鎮痛・解熱薬の与薬などにより軽減をはかる。
  • 発汗などによる不快感は、清拭、清潔な寝衣の交換などで軽減させる。

生活援助

  • 症状や治療のために制限されたADLに対して援助を行う。
  • 環境を整備し、二次的な事故を防止する。
  • 全身の清潔に努める(口腔清拭、歯みがきの援助、陰部清潔保持)。
  • 滲出液のある場合は、量や性状の変化を確認し、適切な処置を実施する。

食事への援助、栄養の改善および維持

  • 消化吸収のよい食物を摂取する。
  • 水分摂取、尿量の把握をし、脱水にならないようにする。
  • 口当たりのよい食物を、食べたいときに摂取できるように準備する。

 

⇒〔検査値ガイド一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

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