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2016年11月19日

C3・C4(補体第3成分・補体第4成分)|補体 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

今回は、C3(補体第3成分)、C4(補体第4成分)について解説します。

 

C3(補体第3成分)、C4(補体第4成分)の基準値

  • C3 : 80~140(mg/dL)(免疫比濁法)
  • C4 : 11~34(mg/dL)  (免疫比濁法)

 

〈目次〉

 

C3(補体第3成分)、C4(補体第4成分)の定義

C3(補体第3成分)およびC4(補体第4成分)は血漿蛋白の1つで、肝細胞で産生され、細菌などの感染防御に重要な役割を果たす。C3は、古典経路と第2経路のどちらが活性化されても消費されて低値になる。C4は、古典経路の活性化が盛んな場合に低値を示す。

C4の低値の場合:古典経路の活性化

C3低値、C4正常の場合:第2経路の活性化

CH50、C3、C4などを同時に測定することにより、補体異常のある疾患(SLE、急性糸球体腎炎、膜性糸球体腎炎など)のスクリーニングおよび経過観察に用いられる検査である。

  • 古典経路:血中に抗原抗体結合物が発生すると、補体成分のC1~C9が次々に活性化されて、補体結合反応を生ずる経路
  • 第2経路:酵母細胞壁多糖類(ザイモザン)、菌内毒素、イヌリンなどによって補体系が活性化されて、C3から始まる補体活性化反応が進行する経路

 

C3、C4の異常とその原因

 
  • 急性感染症
  • 炎症性疾患
  • 悪性腫瘍など
基準値 C3:80~140(mg/dL)(免疫比濁法)
C4:11~34(mg/dL)(免疫比濁法)

C3

C4

  • 遺伝性血管神経性浮腫(HANE)
  • C4欠損症
  • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変・・・(図2
  • 悪性関節リウマチ
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)
 

 

図1糸球体腎炎の蛍光抗体法による検査

糸球体腎炎の蛍光抗体法による検査

 

図2肝硬変の肉眼像

肝硬変の肉眼像

 

表1疾患におけるCH50、C3、C4の関係

疾患におけるCH50、C3、C4の関係

 

C3、C4と他の検査との関連性

通常はCH50、C3、C4などをセットで測定するが、必要に応じその他の補体を測定する。

低値の場合は、原因疾患に対する検査(自己抗体、肝機能、腎機能など)を進める。

 

C3、C4の検体の取り扱い

補体成分は、一般的に温度やpHなどの影響により不安定なため、採血後はすみやかに検査する。

保存する場合は、すみやかに遠心分離し、-70℃(-20℃でも可)くらいで凍結保存する。

 

C3、C4に関わる看護のポイント

CH50(血清補体価)の「看護のポイント」参照。

 

⇒〔検査値ガイド一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典]『新訂版検査値早わかりガイド第2版』(編著)江口正信/2014年3月刊行

新訂版 検査値早わかりガイド 第2版

 引用・参考文献

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