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2018年06月16日

赤沈測定時は、3.8%のクエン酸ナトリウムが0.4mLで血液1.6mLとするのはなぜ?

看護技術Q&A

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は赤血球沈降速度測定に関するQ&Aです。

赤血球沈降速度測定時は、3.8%のクエン酸ナトリウムが0.4mLで血液1.6mLとするのはなぜ?

抗凝固剤として血液の割合が正確でない場合、たとえば、抗凝固剤が少ないと異常促進の原因となってしまい、正確な測定値が得られないためです。

 

〈目次〉

 

赤沈の方法は

赤沈には、抗凝固剤の種類と量、所要血液量、使用する試験管の種類などに従い多くの方法があり、それぞれ測定時間、成績の判定も異なります。

現在ではウェスターグレン(Westergren)法が最も普遍的であり、標準化されています。

 

ウェスターグレン法とは

注射器にあらかじめ3.8%クエン酸ナトリウム1容(0.4mL)を吸いあげ、次いで静脈血4容(1.6mL)を採取し、採血後ただちによく混ぜ合わせ(混和)ます。そして、混和後すぐに血沈用ウェスターグレン管(口径2.5mm、高さ30cmのガラス管、0から200mmまで目盛りあり)の200mm目盛りまで内容を注入し、管を垂直に立て1時間室温に放置します。

1時間後に沈降した赤血球層の高さを読み取り何mm/時間と判定します(図1)。また、最近では微量の血液(150μL)を用いる血沈自動測定装置も開発されています。

図1赤沈の測定法(ウェスターグレン法)

赤沈の測定法(ウェスターグレン法)

 

基準値(1時間値)は

  • 健康成人:男性10mm以下、女性15mm以下
  • 50歳以上:男性20mm以下、女性30mm以下
  • 小児:成人より数mm高値
  • 妊婦:12週まで35mm以下 それ以降60mm以下

血沈は簡単な検査法ですが、定められた方法を正確に守らないと異常値をきたしやすいものであることを念頭におく必要があると思われます。測定上の注意は次のとおりです。

  1. 抗凝固剤と血液の割合が正確か否か。前者が少ないと異常促進のもととなる。
  2. 採血時、両者をよく混和しないと赤血球が凝集し、やはり異常促進をきたす。
  3. ウェスターグレン管が十分清潔でないと異常促進または遅延をきたす。
  4. ウェスターグレン管が垂直に保持されていないと沈降速度は促進し、値の読み取りは困難となる。
  5. 通常温度補正は必要ないが、一般に室温が高くなるに従って沈降速度は促進することを考慮に入れておく。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典]『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』編著 江口正信/2015年3月刊行

根拠から学ぶ基礎看護技術

引用・参考文献

著作権について

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