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2016年10月08日

血糖・血糖値(BS:blood sugar、GLU:glucose)|糖質 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

今回は、血糖(BS:blood sugar、GLU:glucose)について解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

血糖(BS:blood sugar、GLU:glucose)の基準値

  • 70~109(mg/dL)(空腹時)

 

〈目次〉

 

血糖値(BS:blood sugar、GLU:glucose)の定義

血糖値(BS)とは、血中に存在する糖質のことで、通常血液中にはブドウ糖グルコース、GLU)が主成分を占め、ごくわずかに果糖(フルクトース)、ガラクトースなどが含まれている。

グルコースなどの糖質は、小腸粘膜から吸収され、肝臓に運ばれて、グリコーゲンへの合成や分解などが行われる。血糖は、グルコースの摂取、生成、利用、排泄(腎臓からの排泄)などの平衡によって、その量が規制されている。

また、血糖値は食物の摂取状況で変動するため、検査時には注意が必要である。

 

血糖値(BS:blood sugar、GLU:glucose)の異常とその原因

 
基準値 70~109(mg/dL)(空腹時)
 

 

図1糖尿病性腎硬化症における腎肉眼像

糖尿病性腎硬化症における腎肉眼像

 

図2図1の組織像

図1の組織像

 

図3膵内分泌腫瘍(インスリノーマ)(→)

膵内分泌腫瘍(インスリノーマ)(→)

 

血糖値(BS:blood sugar、GLU:glucose)の異常の原因

血糖値は、食事、ストレス、脳下垂体ホルモン副腎皮質ホルモンなどの異常分泌で上昇する。血糖値を低下させる因子としては、グルコースの分解促進過剰やインスリン分泌過剰などがある。

図4各種ホルモンの働き

各種ホルモンの働き

 

血糖(BS:blood sugar、GLU:glucose)と他の検査との関連性

75gブドウ糖負荷試験(OGTT)

ブドウ糖負荷によってインスリンの反応を調べる検査で、糖尿病患者では血糖の正常化が遅れる。空腹時にブドウ糖(75gブドウ糖液)を経口的に投与し、その後60分、120分と採血し、血糖値を測定する。

 

 
基準値 空腹時 110(mg/dL)未満および
負荷後2 時間値 140(mg/dL)未満

 

 

血糖(BS:blood sugar、GLU:glucose)の検体の取り扱い

食事の影響が大きいため、早朝空腹時採血が原則である。採血後、全血のままでは解糖作用によってグルコース値が低下するので、解糖阻止剤(フッ化ナトリウム)を添加する。

 

血糖(BS:blood sugar、GLU:glucose)に関わる看護のポイント

看護に必要な情報

疾病の有無と程度

随伴症状の有無と程度

食生活習慣

量、質、食事時間など

生活習慣

運動量、ストレス、薬物使用など

治療の有無とその内容

糖尿病発症時期とその程度

排尿状態

数、時間、量など

家族歴

 

看護援助

食事療法時の援助

  • 適正なエネルギー量を維持し、標準体重を保つ。
  • 標準体重×(25~30)kcal=適正カロリー
  • 糖質に由来するエネルギーが60%を超えない蛋白質は、体重1kgあたり1.0g程度は摂取する。
  • 食物繊維を多く摂取することにより、食物の吸収を抑える(果物、野菜はジュースよりそのまま食べる)。
  • 血糖値を急激に上げるジュース類やケーキ類を多量に摂取したり、食事の最初に摂取しない。
  • 就寝前の食物摂取、過食、頻回の間食をしない。

運動療法時の援助

  • いつでもどこでもでき、かつ安全な運動を選ぶ。
  • 動的運動で、有酸素運動がよい。速足での歩行、ジョギング、自転車など。
  • 食後30~40分(食物の消化が終了してから)を経て実施する。
  • 運動量は1日240~300kcal程度とする。速足歩行だと40分、ジョギングなら20分。

皮膚の清潔

  • 糖尿病患者は細菌感染、真菌感染を起こしやすいので、身体を清潔にするよう促す。または援助する。
  • 足に特別な病変をきたしやすいので、は短く切り、足をいつも清潔にする(軽石やブラシは使用しない)。サンダル履きをしないなど、注意しながらよく足を観察する(フットケアの実施)。

 

⇒〔検査値ガイド一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

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