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2017年12月23日

注射を同じ部位に続けて行なってはいけないのはなぜ?

看護技術Q&A

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は注射に関するQ&Aです。

江口正信
公立福生病院診療部部長

 

注射を同じ部位に続けて行なってはいけないのはなぜ?

筋肉拘縮や静脈内の血栓形成および炎症を防ぐためです。

 

〈目次〉

 

筋肉内注射では

筋肉内注射の同部位への反復は、筋肉の拘縮が起こりやすく、とくに小児では筋拘縮により運動障害などの後遺症が残ることが問題とされています。

筋肉内注射に適する場所が決められているのは、ある程度筋肉の発達がよく、筋拘縮が起こりにくい部位という意味があるわけですが、これらの部位でも反復注射によっては筋拘縮が起こりやすくなります。

 

筋肉内注射部位の選択

筋肉内注射部位の選択として三角筋が選択されていることが多いですが、患者の体格によっては、肩峰から3横指下の部位を腋窩神経が走行していることがあります。

また、肩峰から3横指下という表現では、注射を実施する人の指の大きさによって部位にずれが生じるため、この部位が必ずしも安全とは言い切れません。したがって、筋肉内注射の場合は三角筋よりも中殿筋を選択したほうが安全です。

 

静脈内注射では

静脈注射では同部位の静脈に反復注射すると、血管壁が傷つき、血栓形成あるいは静脈炎が起こりやすくなり、この静脈炎によっても血栓形成が促進されます。

 

皮下注射では

また、皮下注射でも同部位に続けて行なうと、脂肪組織を含む皮下組織内に炎症が起こる可能性が高くなります。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

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