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2017年01月31日

褥瘡(じょくそう)が骨の出ている部位にできやすいのはなぜ?

看護技術Q&A

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は褥瘡に関するQ&Aです。

褥瘡が骨の出ている部位にできやすいのはなぜ?

骨突出部は筋肉、脂肪などの軟部組織が少なく、比較的血流に乏しいうえに、限局性の圧迫を受けやすいためです。

 

〈目次〉

 

褥瘡の好発部位は

限局性の圧迫が褥瘡の原因となりますが、身体のなかでも骨突出部などによく発生します。圧迫力がじかに組織へ影響しやすく、とくに皮下組織が少ないからです。図1に褥瘡の好発部位を示しました。仰臥位では仙骨部が最も多く、次いで踵骨部肩甲骨部後頭部などがあり、側臥位では大転子部と足の外踝部に多くみられます。

図1褥瘡の好発部位

 

 

そのほか、高齢者の背部(棘突起列部)、脊髄損傷患者の背部(後弯突出部)にも発生します。また、骨突出部で、しかも周囲に筋肉、脂肪などの軟部組織が比較的多くみられる部位(坐骨結節部など)には、嚢腫を形成してくる滑液包炎型褥瘡がみられます(図2)。

図2滑液包炎型褥瘡の断面

滑液包炎型褥瘡の断面

 

これは、外からの圧迫・摩擦によって骨突出部周囲の軟部組織が壊死を起こしますが、周囲の軟部組織が豊富なために壊死組織が外界へ開放されないで嚢腫状になります。また、表面の皮膚は嚢腫により内部から圧迫され、循環障害を起こして変色してきます。やがて、腫大した嚢腫は表皮の皮膚が破れ瘻孔を形成し、瘻孔からは漿液性浸出液が流出してきます。

 

褥瘡の合併症は

褥瘡には感染がつきものです。感染を合併すると浸出液は膿性となり、感染が骨組織に波及すると化膿性骨髄炎を起こし。さらに、細菌感染が進んで敗血症を起こすと全身状態も悪くなっているため、死に至ることもあります。

 

押えておこう

入院時に褥瘡リスクをアセスメントしますが、入院・治療により褥創リスクが高まることがあるので、日々評価していきましょう。

医師、NST(栄養サポートチーム)、理学療法士、薬剤師とともに、それぞれの専門性を活かしたチームで、全身状態の改善と自立度を上げるためのチームアプローチをしていきましょう。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典]『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』編著 江口正信/2015年3月刊行

根拠から学ぶ基礎看護技術

引用・参考文献

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  • 2.侵襲が加わった患者さんへのエネルギー供給は、「内因性エネルギー+外因性エネルギー=TEE(一日総消費エネルギー量)」となるように供給する。
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