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2016年06月04日

血小板数(PLT:platelet)|血球数算定 | 検査値早わかりガイド

看護師のための検査値の解説書『検査値早わかりガイド』より。

今回は、血小板数(PLT:platelet)について解説します。

 

江口正信
公立福生病院部長

 

血小板数(PLT:platelet)の基準値

  • 15〜40(×104/μL)
  • 18〜51(×104/μL)小児

 

〈目次〉

 

血小板数(PLT:platelet)の定義

  • 血小板数とは、末梢静脈血1μL中の血小板の数である。
  • 血小板は骨髄中で巨核球の細胞質からつくられる。
  • 血小板の作用には以下のようなものがある。

■血小板の作用

  1. 毛細血管の透過性の調節
  2. 血液凝固系の促進
  3. 血餅収縮
  4. 線維素溶解(線溶系)の抑制
  5. 血管の収縮

 

血小板数(PLT:platelet)の異常とその原因

 
  • 慢性骨髄性白血病:(約40%)(後期には減少)
  • 本態性血小板血症・・・(図2
  • 真性多血症
  • 骨髄線維症(初期)(病状が進むにつれ減少)
  • その他出血、外傷、感染症、脾臓摘出など
基準値

15〜40(×104/μL)

18〜51(×104/μL)小児

血小板生成の低下

血小板消費の増加

  • 特発性血小板減少性紫斑病・・・(図3
  • 薬剤性、輸血後、SLE、自己免疫性溶血性貧血
  • 悪性貧血
  • 敗血症
  • 脾機能亢進症・・・(図4
  • 播種性血管内凝固症候群(DIC)・・・(図5
  • 多量の出血

その他

  • 成人女子では月経前2週間にわたり血小板数減少を認め、月経の発来と同時に正常値に戻る
 

図1血小板数70 万/μL 以上で血栓症の危険大

血小板数70 万/μL 以上で血栓症の危険大

 

図2本態性血小板血症(骨髄像)

本態性血小板血症(骨髄像)

巨核球の増加と血小板産生の亢進

 

図3特発性血小板減少性紫斑病(骨髄像)

特発性血小板減少性紫斑病(骨髄像)

 

図4脾機能亢進症

脾機能亢進症

 

図5播種性血管内凝固症候群(DIC)

播種性血管内凝固症候群(DIC)

腎臓の出血壊死

 

血小板数(PLT:platelet)に関わる看護のポイント

看護に必要な情報(血小板数低下の場合)

血小板異常の原因とその有無

産生低下、破壊亢進、消費性凝固障害

疾病の有無とその程度

出血の有無、量、範囲など

出血傾向に対する検査の結果

出血傾向の有無と程度

治療の有無とその内容

 

看護援助(血小板数低下の場合)

出血を起こさない(摩擦、打撲、外傷の予防)

  • ベッド、トイレなどの設備や備品の整備、廊下やトイレの床に滑り止めをする。
  • ベッドや椅子の角などをシーツやタオルなどでおおう。
  • 寝具や寝衣のしわを伸ばし、布地はやわらかい素材のものを選択し、過度な摩擦を避ける。
  • 皮膚や血管の損傷を伴いやすい医療補助行為を行う際は、出血しないように注意する。
  • 採血後の止血を確認する。

爪の手入れ

  • 出血部位の不快のため、その部位を掻いたりして出血や再出血を起こ すことがあるので、を短く、引っかかりがないよう、ヤスリなどで 滑らかにしておく。またその際には傷をつけないよう注意する。

皮膚、粘膜の保護と保清

  • とくに口腔、鼻腔粘膜は出血しやすいので、材質のやわらかいブラ シを使用する。必要に応じて綿棒や水歯みがきなどを用いる。
  • 乾燥によって粘膜に亀裂などを生じ、出血や感染を起こしやすいの で、室温、湿度に留意し、必要に応じてアズノールなどを塗布する。

陰部の清潔

  • 温水などによる洗浄や清拭を頻回にする。

排泄の援助

  • 便秘の予防をし、努責による肛門部の出血や、他の臓器、皮下出血を 防ぐ。

食事の援助

  • 高カロリー、高蛋白、高ビタミン食を摂取する。
  • 食欲増進のために患者の好みを取り入れたり、刺激の少ない食事を考 える。

 

⇒〔検査値ガイド一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 検査値早わかりガイド 第2版』 (編著)江口正信/2014年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

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