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2016年11月26日

経管栄養時、注入速度が速いとどうなるの?

看護技術Q&A

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回は経管栄養に関するQ&Aです。

江口正信
公立福生病院診療部部長

 

経管栄養時、注入速度が速いとどうなるの?

腹部膨満、嘔気、嘔吐をはじめ、下痢の原因となります。

 

〈目次〉

 

経管栄養の副作用は

経管栄養の副作用としては、腹部膨満、下痢、嘔気・嘔吐などがあります。

このなかで問題となるのが下痢です。その原因は注入速度です。注入速度が速いと流動物の大量摂取による機械的刺激が起こり、腸の蠕動運動亢進され、腸内容物の急速な通過(いわゆる下痢)となります。また、一度下痢が発生すると、頻回に起こり患者の苦痛は大きくなります。

下痢の際は、注入は原則として24時間注入が望ましく、注入量は1時間あたり100mLを超えないようにし、フードポンプのような器具を用いてかなりゆっくり行なうとよいでしょう。

また、下痢の原因には、注入速度以外に栄養剤の組成、pH、浸透圧、濃度、温度などがあります。そのなかで注入時に注意すれば下痢を防げるものとして、濃度と温度があげられます。

はじめから、いきなり高濃度の栄養剤を注入すると、下痢などの副作用が起きます。

したがって、通常の2倍くらいに薄めた低濃度(10%程度)のものを予定量の半分くらいから開始し、濃度および注入量を段階的に増やしていき、消化吸収代謝系の“慣らし”を行ないます。

そして5~7日をかけて1kcal/mLの濃度のものを必要量投与するようにもっていくとよいでしょう。

 

栄養物の温度は

栄養剤の温度としては、細菌の繁殖防止という意味でも経管栄養の栄養剤は温めずに、常温で注入します。

ただし、低温によって下痢を起こす場合は栄養剤を湯煎などで、体温と同じくらいの温度に温めてから使用するとよいと思います。

 

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本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

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