1. 看護roo!>
  2. 看護・ケア>
  3. 根拠から学ぶ基礎看護技術>
  4. ストレスがかかると排便状態に影響が出るのはなぜ?

2016年10月04日

ストレスがかかると排便状態に影響が出るのはなぜ?

看護技術Q&A

『根拠から学ぶ基礎看護技術』より転載。
今回はストレスによる排便状態に関するQ&Aです。

江口正信
公立福生病院診療部部長

 

ストレスがかかると排便状態に影響が出るのはなぜ?

ストレスによって過敏性腸症候群の発症や増悪を起こしやすくなるからです。

 

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群(irritablebowelsyndrome:IBS)は、主として大腸の運動および分泌機能の異常で起こる病態の総称です。

過敏性腸症候群は、①便秘型(慢性的な便秘や腹痛)、②下痢型(下痢症状が続くもの。一般的には血便を伴わない)、③不安定型(下痢便秘交替型ともよばれる。下痢症状が何日間か続いた後、便秘症状が起こり、これが交互に繰り返される状態)などに分類されます。

過敏性腸症候群の原因としてストレスによる腸管の運動異常が原因の1つと考えられていますが、脳がストレスを感じると腸管の運動に関係する自律神経系の異常が起こります。大腸の蠕動運動が亢進すると、十分な水分吸収が行われる前に腸管内容物が押し出される状態となり、下痢状態が起きてしまいます。

また、反対に大腸の蠕動運動が低下(抑制)と、内容物が腸管内に長く留まる状態となり、水分が過剰に吸収されて硬い便となり、便秘傾向となります。

 

嵌入便とその対応

嵌入便(かんにゅうべん):慢性的に直腸に便が滞留し便意が起こらないまま直腸内でカチカチに硬くなって、自力では排出できない状態です。このときむやみに下剤を投与すると大腸上部の下痢便が一気に下りてきて、直腸に便があるため自然と緩んだ内肛門括約筋の間から固形便が出ないまま下痢便だけが漏れて、だらだらと便失禁が続きます。

この場合は摘便を行います(図1)。

図1摘便の実際

摘便の実際

 

⇒〔看護技術Q&A一覧〕を見る


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

[出典] 『新訂版 根拠から学ぶ基礎看護技術』 (編著)江口正信/2015年3月刊行/ サイオ出版

参考文献

著作権について

この連載

もっと見る

関連記事

いちおし記事

看護roo!サロンで同年代ナースとおしゃべり♪

「他の病院はどうなんだろ?」そんな疑問もお互い話せるチャンス♡ [ 記事を読む ]

【音声あり】気管支喘息の聴診音って?

気管支喘息の特徴「笛音」を実際に聞いて確かめてみてね! [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

自分が描いていた理想の看護師になれている?

投票数:
1203
実施期間:
2019年05月10日 2019年05月31日

【新人限定】「配属先、いつ決まった?」

投票数:
851
実施期間:
2019年05月14日 2019年06月04日

ケアの優先順位(多重課題)で困った経験はある?

投票数:
1093
実施期間:
2019年05月14日 2019年06月05日

看護書や医学書で見かける表現で「これどういう意味?」なものある?

投票数:
1077
実施期間:
2019年05月17日 2019年06月07日

伸び悩んでる新人、どうやって褒めてる?

投票数:
916
実施期間:
2019年05月21日 2019年06月11日

あなたの施設で退職時期、決められてますか?

投票数:
759
実施期間:
2019年05月24日 2019年06月14日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者3054

蘇生や呼吸補助が必要な新生児にパルスオキシメータを装着する四肢はどれでしょうか?

  • 1.左手
  • 2.右手
  • 3.左足
  • 4.右足
今日のクイズに挑戦!