1. 看護roo!>
  2. 看護・ケア>
  3. 初めてのエコー(超音波)検査>
  4. エコー検査の準備と片付け|初めてのエコー(超音波)検査

2016年08月17日

エコー検査の準備と片付け

画像検査のなかでも、エコー(超音波)検査は、侵襲度が低く、簡便に行える検査です。
外来や病棟で、ナースが目にすることの多いエコー検査について、コツやポイントを消化器内科医が解説します。

〈前回の内容〉

腎臓のエコー像

今回は、「エコー検査の準備・片付け」についてのお話です。

 

加藤真吾
(横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室)

 

通常、エコー検査はドクターがしますが、ポータブルエコー機器の準備と片付けは、ナースの皆さんにも手伝っていただく場合があります。

ポータブルエコーって、救急外来や病棟で使用するエコーのことですよね?

その通り。施設によっては、ドクターが全部準備する場合もありますが、ナースにも理解していただけるとありがたいです。

ここはしっかりと覚えて、先生の役に立てるように頑張ります!

ありがとう。それでは、準備と片付けのポイントの解説を始めます。

 

〈目次〉

 

検査前の準備

エコー機器を設置する

エコー検査では、術者が検査しやすいエコー機器の向きがあります。通常、エコー機器は、患者さんの頭側(患者さんから見て右側)で、画面は足側を向くように配置します(図1)。

図1エコー機器の配置例

エコー機器の配置例

エコー機器は患者さんの頭側・右側で、画面が足側に向くように配置します。

 

エコーゼリーを準備する

エコー検査では、プローブと身体の間の空気をなくし、しっかりと密着させる必要があります。そこで、エコーを伝わりやすくするため、患者さんの身体にエコーゼリー(超音波検査用ゼリー)を塗ります。検査後には、患者さんの身体に塗ったエコーゼリーを拭く必要があるため、検査を始める前に、片付けの際の準備もしておきましょう。

また、検査中に、患者さんの服にエコーゼリーが付かないように、タオルなどで衣服を保護します。患者さんが女性の場合は、必要時以外は、胸にタオルをかけておきましょう。

 

部屋のセッティング

検査を始める際には、術者がモニター画面を見やすいように、部屋の電気を消します。検査が終了したら、部屋の電気をつけましょう。

 

検査後の片付け

検査後は、プローブに付いたエコーゼリーを拭きとって、アルコール綿で拭きます。

プローブは、複数の患者さんに直接触れるため、感染性疾患(腸炎など)の疑いがある患者さんに使用した場合は、特に念入りな清掃が必要です。ノロウイルスの疑いがあった場合など、必要であれば、次亜塩素酸で拭きましょう。

 

Check Point

  • エコーを伝わりやすくするため、患者さんの身体にエコーゼリーを塗ってから検査を行います。
  • プローブは、直接患者さんの体に触れるため、感染の温床になる危険性があります。
  • 検査と検査の間には、必ずアルコールでプローブの消毒を!

 

これでエコー検査の基礎知識編は終了です。
次は、いよいよ実践編です。疾患や症状別にエコー検査のポイントを見ていきましょう。

 

〈次回〉

肝内胆管拡張症は閉塞性黄疸のサイン

 

 


[執筆者]
加藤真吾
横浜市立大学医学部肝胆膵消化器病学教室


Illustration:田中博志


著作権について

この連載

  • 主膵管拡張は膵癌を疑う異常所見 [01/11up]

    画像検査のなかでも、エコー(超音波)検査は、侵襲度が低く、簡便に行える検査です。 外来や病棟で、看護師が目にすることの多いエコー検査について、コツやポイントを消化器内科医が解説します。 今回は、「主膵管拡張は膵癌(膵がん)を疑う... [ 記事を読む ]

  • 脂肪肝を判断する肝腎コントラスト [12/07up]

    画像検査のなかでも、エコー(超音波)検査は、侵襲度が低く、簡便に行える検査です。 外来や病棟で、看護師が目にすることの多いエコー検査について、コツやポイントを消化器内科医が解説します。 今回は、「脂肪肝を判断する肝腎コントラスト... [ 記事を読む ]

  • 肝内胆管拡張症は閉塞性黄疸のサイン [08/31up]

    画像検査のなかでも、エコー(超音波)検査は、侵襲度が低く、簡便に行える検査です。 外来や病棟で、看護師が目にすることの多いエコー検査について、コツやポイントを消化器内科医が解説します。 今回は、「肝内胆管拡張症は閉塞性黄疸のサイ... [ 記事を読む ]

  • エコー検査の準備と片付け [08/17up]

    画像検査のなかでも、エコー(超音波)検査は、侵襲度が低く、簡便に行える検査です。 外来や病棟で、ナースが目にすることの多いエコー検査について、コツやポイントを消化器内科医が解説します。 〈前回の内容〉 腎臓のエコー像 ...

  • 総目次:初めてのエコー(超音波)検査 [07/13up]

      はじめに エコー(超音波)検査は、患者さんに与える負担が少なく、簡便に行える検査として、非常に汎用性の高い画像検査です。このため、看護師として働いている皆さんの多くが、入院してくる患者さんの現病歴や申し送りの... [ 記事を読む ]

もっと見る

関連記事

  • 知っておきたい臨床で使う指標【総目次】 [05/25up]

      根本 学 (埼玉医科大学国際医療センター 救命救急科診療部長)   はじめに 臨床現場で使用することの多い指標は、ナースなら知っておきたい知識の一つです。 指標を上手く使いこなすことができると... [ 記事を読む ]

  • ケリー鉗子|鉗子(6) [02/05up]

    手術室にある医療器械について、元手術室勤務のナースが解説します。 今回は、『ケリー鉗子』についてのお話です。 なお、医療器械の歴史や取り扱い方については様々な説があるため、内容の一部については、筆者の経験や推測に基づいて解説して... [ 記事を読む ]

  • MRCP(MR胆管膵管画像)|消化器系の検査 [10/24up]

    『看護に生かす検査マニュアル』より転載。 今回は、MRCP(MR胆管膵管画像)について解説します。 〈目次〉 MRCPとはどんな検査か MRCPの目的 MRCPの実際 MRCP前後の看護の手順 M... [ 記事を読む ]

  • コッヘル鉗子|鉗子(1) [10/28up]

    手術室にある医療器械について、元手術室勤務のナースが解説します。 今回は、『コッヘル鉗子』についてのお話です。 なお、医療器械の歴史や取り扱い方については様々な説があるため、内容の一部については、筆者の経験や推測に基づいて解説し... [ 記事を読む ]

  • UN、Cre(尿素窒素、クレアチニン)の読み方|腎臓の病態を読む検査 [01/26up]

    『エキスパートナース』2015年10月号より転載。 UN(urea nitrogen、尿素窒素)、Cre(Creatinine、クレアチニン)の読み方について解説します。   UN、Creの基準範囲 U... [ 記事を読む ]

いちおし記事

高カロリー輸液は、中心静脈?末梢静脈?

ラインの使い分けに不安があるナース必見! [ 記事を読む ]

人気トピック

もっと見る

看護師みんなのアンケート

4番目に大切な人は?

投票数:
1211
実施期間:
2019年06月07日 2019年06月28日

「採血が難しい血管」選手権!

投票数:
1171
実施期間:
2019年06月11日 2019年07月02日

勤務先にめずらしい福利厚生、ある?

投票数:
1094
実施期間:
2019年06月14日 2019年07月05日

エンゼルケアどこまでやっている?

投票数:
5009
実施期間:
2019年06月18日 2019年07月09日

東京オリンピックのチケット、当選した?

投票数:
965
実施期間:
2019年06月20日 2019年07月11日

「現場でのプレッシャーが半端ない!」選手権

投票数:
426
実施期間:
2019年06月25日 2019年07月16日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者245

透析療法を行っている患者さんに異所性石灰化が認められた場合、以下のうち、どの電解質異常が疑われるでしょうか?

  • 1.高ナトリウム血症
  • 2.高カリウム血症
  • 3.高マグネシウム血症
  • 4.高リン血症
今日のクイズに挑戦!