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2014年11月15日

携帯電話が鎮痛の最新兵器!?

今、療養中でも携帯電話が欠かせないという患者さんが増えてきているようです。みなさんも、日々の看護のなかで、そのように感じられることはないでしょうか。


日本だけでなく、アメリカでも「携帯電話への依存があるのでは?」と疑いたくなるような光景が見受けられるようです。

あるER医は、担当患者の痛みの訴え方と携帯電話の使用状況を見比べていくうちに、「携帯電話が使用できる時には痛みの訴えがなく、できない時には痛みの訴えが現れる」という現象を発見しました。今回は、この興味深い報告をご紹介します。

 

携帯電話が鎮痛の最新兵器!?|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

 

医師の不愉快な経験が大発見につながった!

これまでは、携帯電話は特に治療的効果をもたらすものではないと考えられてきましたが、現在は、その可能性についても研究されているそうです。

どちらかというと、臨床で患者さんが使用することに対してはネガティブな印象を持つ人が多い携帯電話ですが、本当にそれが証明されるならば、身近な治療機器になる可能性もあるかもしれません。

 

無線通信機器と疼痛知覚の関係を研究するラクシュミ・シン医師は、勤務中にこの可能性を発見したそうです。

彼女はあるシフトで、スケール10の腹痛を訴える、食事摂取も困難な17歳の少女を担当しました。この時、携帯電話が疼痛知覚に対して大きな影響を持つ可能性に初めて気付いたといいます。そして、その経験を次のように語っています。

 

「私が駆け付けた時には、少女は携帯電話で友達とクラスの気になる子についてチャットし、うめきもうなりもせず、本当に快適な様子でした」

こんな状態の患者さんを目の当たりにすると、普通はどんな医療スタッフも「本当に治療が必要?」「仮病?」と疑いたくなったり、不快になったりしてしまうのでは?

 

シン医師は、この少女の様子から、携帯電話の使用が終わった後に再訪問することを決めたそうです。そして、いざもう一度部屋を訪れてみると……

「チャットが終わったかと思えば、今度は自分のツイッター・アカウントにアクセスしていました」と、少女が休みなく携帯電話を使用していた様子を表現しています。また、スナップチャット用の写真を携帯で撮ってほしいとも言われたそうです。

 

彼女は、「経験が浅い医師であれば、きっとその場で少女を帰宅させたでしょう。でも、私は、そうはしませんでした」と続けます。

 

携帯電話の知られざる可能性

シン医師は、「少女に携帯電話の使用を辞めることを伝えて、彼女の部屋で待つこと10分。ようやく少女は使用を辞め、テーブルの脇に置きました。そうすると、間もなく予想通り再び腹痛を訴えたのです。その瞬間、携帯電話の持つ、疼痛をコントロールする力に気付いたのです」と振り返ります。

 

シン医師は、同様の経験をもつ同僚に、携帯電話の使用有無と疼痛知覚の関連性について尋ねてみました。しかし、同僚たちは、患者が携帯電話を使用する様子を見ても、その患者が無意識に鎮痛のセルフケアを行っているとは考え付かなかったようです。

 

まだ研究途中の段階ですが、携帯電話は将来的に疼痛マネージメントの一役を担うことを、シン医師は確信しているそうです。

 

究極の処方箋!?

「私たちはいずれ、携帯電話によるセルフケアという処方箋を書いて、病院に来た患者さんを帰宅させることになるのではないでしょうか」とシン医師は語ります。

 

療養上では使用マナーなどの問題もありますが、携帯電話については、これからも疼痛マネージメントやその他の効果についての研究が行われていくかもしれません。

みなさんも、臨床の看護場面で気づいた、携帯電話のもたらす意外な側面について分析してみてはいかがでしょうか?
もしかすると看護職の視点ならではの発見があるかもしれません。

 

(文)A.Brunner

 

(参考)

Cell Phones Newest Weapon in Fight Against Pain 

 

 

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コメント一覧(33)

33匿名2015年03月15日 00時43分

人にもよる気がする

32匿名2015年03月07日 09時41分

別な例だと、昔からある行為で痛がる方の身体の一部を家族がさすってあげると痛みが和らぐ事を「側方刺激」といいますよね。違う刺激がもう一つの刺激情報を遮断するというもの。それですね。

31匿名2015年02月27日 10時48分

そうなんだ

30匿名2014年12月31日 13時07分

他の事に集中できることがあると、楽になることありますよね。

29匿名2014年11月27日 19時06分

こういうケアも認めていかないとですね。

28匿名2014年11月27日 18時48分

携帯も癒しの効果があるんですね

27匿名2014年11月19日 22時47分

わかるな

26匿名2014年11月19日 19時24分

分かる気がします。集中してたり、楽しい事をしていると傷みを忘れたりしますよね。

25匿名2014年11月19日 16時37分

集中できるものがあれば、痛みに注意向きにくいね

24匿名2014年11月19日 16時24分

なるほど

23匿名2014年11月19日 01時19分

何となくわかる

22匿名2014年11月17日 20時50分

いいね

21匿名2014年11月17日 15時24分

へぇ、そんな効果が。

20匿名2014年11月17日 12時59分

わかる

19匿名2014年11月17日 08時16分

へぇー

18匿名2014年11月16日 22時43分

わかるよ

17匿名2014年11月16日 15時21分

つかいよう

16匿名2014年11月16日 09時45分

気は紛れますよね

15匿名2014年11月15日 23時36分

なるほど

14匿名2014年11月15日 20時01分

確かに

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