1. 看護roo!>
  2. ステキナース研究所>
  3. 圧倒的多数が支持する医療用大麻の合法化~現場で看護にあたるあなたはどう考えますか?

2014年11月01日

圧倒的多数が支持する医療用大麻の合法化~現場で看護にあたるあなたはどう考えますか?

日本では、がん疼痛に対するオピオイド系(モルヒネ等)の使用など、医療用麻薬を上手に活用することでQOLを保つケアの手法が、やっと一般の方にも知られるようになった頃であると思います。

「麻薬」あるいは「大麻」と聞くと、あまり良くない印象をもたれる方が多いかもしれませんが、オーストラリアでは一般の方にも身近なものとしてとらえられているようです。

 

今回は、オーストラリアの時事ニュースを配信するメディア「PerthNow」が実施した、医療用大麻についての世論調査の内容を紹介します。

 

圧倒的多数が支持する医療用大麻の合法化~現場で看護にあたるあなたはどう考えますか?|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

 

圧倒的大多数が医療用大麻の合法化を支持

PerthNowによる世論調査(参加者2700人)では、調査に参加したほとんどの人(約97%)が医療用大麻の西オーストラリアでの合法化を支持していました。また、合法化に反対の人はわずか2.7%、どちらとも言えない人は1%未満という結果となっています。

なぜこの地域で医療用麻薬についての世論調査に注目が集まったのかということに、疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
現場で患者さんたちのケアにあたるスタッフは日夜その必要性を感じていても、何か大きな出来事がない限り、日本では明るみに出る話題ではないはずです。

 

今回のPerthNowの記事ではその経緯について、以下のように紹介されています。

 

“野党の党首マーク・マックゴワン氏が、以前にロッキンガム療養所で出会ったある瀕死の青年の話を新聞のコラムで公表した。

その内容は、医療用大麻によるセラピーによってこの青年の状態が変化したというもの。そのことによってマックワゴン氏の医療用大麻に対する見解が変わったという。このコラム記事が医療用大麻の合法化についての議論を再燃させることとなった”

 

青年の病名や症状については、明記されていませんでしたが、本当に瀕死状態にある患者さんが医療用大麻のセラピーだけで目覚ましい変化を得られるのであれば、1つの選択肢や最終手段として医療用大麻を使用できてもよいのではないかと誰もが思うはずです。

その後、マックゴワン氏は、議会に医療に用いる大麻の合法化に向けた計画案を提出したそうです。

 

日本よりも大麻は身近なもの!?

マックゴワン氏は先ほどのコラムの中で、4年前に亡くなったマーティンさん(=「瀕死の青年」)について「彼は、末期の病状であり、唯一そのつらい症状を軽減できたのは医療スタッフが見て見ぬふりをした大麻だったのです」と医療用大麻の必要性を紹介したそうです。

 

なんだかこの記事を読むと、日本とは麻薬や大麻の事情がちょっと異なるようにも感じられます。

臨床現場で手術やがん疼痛の鎮痛目的に使用される麻薬も、日本では法的制度や取扱いマニュアルの下、厳重に管理しており、取り扱うだけでも緊張される方が多いと思います。

やはり、他国では麻薬や大麻への理解や価値観などが異なるということもあり、それだけこれらが身近なものなのでしょうか?

 

医療用大麻についてのコラムに大反響

今回のマックゴワン氏の記事については、ソーシャルメディアなどを通じて実に数多くの反響が寄せられたそうです。その反響には、意見だけでなく投稿者のそれぞれの医療用大麻についてのエピソードなども添えられていて、それだけ多くの人が医療用大麻の合法化に期待や関心を持っていることが明らかとなったそうです。

 

ある投稿では、「私の2歳の娘は生後11週目に初めての発作を起こし、それは30分も続きました。その後も発作を繰り返し、今日だって途絶えることはありません。誰か娘を助けて下さい」とあらゆる治療を受けても改善しないわが子の状況が切実に綴られていたそうです。

さまざまな治療を受けても効果の得られない患者さんや家族が、最後の望みとして医療用大麻に期待している様子が伝わってきます。

 

医療用大麻の使用についてはどう判断すべき?

今回のPerthNowの記事の最後では、大麻による影響のもう1つの側面についてのコメントも紹介されています。たとえば、次のようなものです。

 

“私の10代の子どもたちは、大麻の喫煙によって精神疾患を患ってきました。このことは、大麻の副作用に苦しむ人がほかにも大勢いるということを示しています。もし、疑う人がいれば、精神科を訪れて現状を見てみて下さい”

 

“私の妻は1年ほどのあいだ病を患っていましたが、化学療法(による副作用)でまともに食事もとることもままなりませんでした。しかし、大麻セラピー(療法)を始めると、食べることができるようになり、活動的になりました。けれど、彼女が別人のように感じられることもありました”

 

治療効果が期待できる反面、心身ともに悪影響を及ぼす可能性ももつ大麻。

さまざまな状況におかれる患者さんを日夜ケアする看護職としては、どのように考えていくべきなのでしょうか?

医療用大麻の持つ両側面を考えると、これを使用するのとしないのとでは、どちらが患者さんや家族にとって望ましい状態なのか……その評価や判断について考えされられることが多いと思います。

まだ先のことかもしれませんが、日本でも合法化された場合、患者さんの代弁者でもある看護職のみなさんは、医療用大麻をどのように受け入れますか?

 

文:A.Brunner

 

(参考)

Overwhelming majority support legalisation of medicinal cannabis in PerthNow poll

薬物データベース 大麻について

コメントを投稿する

コメント入力
(100文字以内)
ニックネーム
(12文字以内)

コメント一覧(36)

36匿名2015年03月15日 10時48分

すぐに答えられないや

35匿名2015年02月26日 23時28分

難しい、、、

34匿名2014年11月29日 09時45分

そうなんだ

33匿名2014年11月09日 16時29分

悪いことではないと思います

32匿名2014年11月07日 11時10分

難しいね〓

31かおるこうさぎ2014年11月06日 23時12分

いろいろ複雑ですね。

30匿名2014年11月06日 09時59分

難しい問題ですね。

29匿名2014年11月05日 23時02分

患者さんの為になるなら有効的に使えたらと思います。

28匿名2014年11月05日 15時13分

緩和ケアには必要だと思います

27匿名2014年11月05日 07時38分

知識は必要

26匿名2014年11月04日 11時55分

しっかり管理できれば良いと思います。

25匿名2014年11月04日 07時41分

うまく使えばいいと思います

24匿名2014年11月04日 05時33分

痛みを和らげられるならいいと思います。ただし、管理はしっかり。

232014年11月03日 12時41分

いいですね

22匿名2014年11月02日 16時01分

有効活用できれば良いですよね

21匿名2014年11月02日 08時23分

適量で疼痛緩和出来るなら取り入れたい

20匿名2014年11月02日 08時14分

賛否両論なのかしら

19匿名2014年11月02日 02時27分

国によって考え方も色々ですものね。
苦痛緩和に使ってあげたいと私は思います。

18匿名2014年11月02日 01時39分

患者さんのためになるのなら有効に活用したい

17匿名2014年11月02日 00時22分

上手く使えるといいですよね。痛みは辛いし。

関連記事

いちおし記事

「白衣の戦士!」で学ぶ癒着性腸閉塞の治療とケア

この春始まった新ドラマを題材に、ナースに必要な医学知識を楽しく解説! [ 記事を読む ]

JCSっていつ、どんなときに使うの?

患者さんを見て、すぐに「JCS●点!」って評価できますか? [ 記事を読む ]

看護師みんなのアンケート

看護師の仕事は好きですか?

投票数:
1338
実施期間:
2019年04月05日 2019年04月26日

腰が痛くて困ったことはありますか?

投票数:
894
実施期間:
2019年04月12日 2019年05月03日

職場の飲み会でお酌しますか?

投票数:
880
実施期間:
2019年04月16日 2019年05月07日

【転職経験者さん限定】前の病院と違っていて驚いたことありますか?

投票数:
495
実施期間:
2019年04月19日 2019年05月10日
もっと見る

今日の看護クイズ 挑戦者2686

以下のうち、小児の原始反射ではないものはどれでしょうか?

  • 1.モロー反射
  • 2.手掌把握反射
  • 3.足踏み反射
  • 4.パラシュート反射
今日のクイズに挑戦!