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2014年07月12日

【海外看護師ニュース】小児科看護師の「言葉にできない」仕事とは?

欧米諸国では、日本のように看護師の配属する科を病院側が決めることは稀で、看護師側に主な選択権があります。日本のように病院ごとの試験、面接、採用ではなく、各科ごとの採用試験や面接を実施している場合がほとんどです。

そんな事情のなか、欧米の看護師の間で小児科は、オペ室勤務と1,2を争うほどの人気の科です。看護師の競争率が大変高いため、看護師不足の続く昨今でも、小児科に採用されて勤務するのは至難の業とも言われています。

 

そんな狭き門を突破して念願の小児科勤務を獲得することができた看護師たち。毎日子供たちの笑顔に囲まれて、和気あいあいと楽しく業務をこなしているのでしょうか。

 

実際に小児病棟で働くカナダ人看護師にその様子を伺ってみましょう。

 

【海外看護師ニュース】小児科看護師の「言葉にできない」仕事とは?|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

 

言葉にできないたくさんの思い

ジャクリーン・ハンリーさんはカナダのトロントにあるThe Hospital for Sick Children(ザ・ホスピタル・フォー・シック・チルドレン)という小児専門病院に務めて3年になる小児科専門の若い女性看護師です。

 

ジャクリーンさんは『シックキッズ財団』というカナダの児童医療支援財団のメンバーであるだけでなく、自分の勤める小児病棟の子どもたちの痛みの緩和支援を目的とする委員会の創設者でもあり、同委員会の共同委員長も務めています。意欲的な活動の数々からジャクリーンさんの小児科看護師としての情熱が伝わってきます。

 

そんなジャクリーンさんですが、去年のシックキッズ財団の取材で、「ここ最近、小児科の看護師であるということについて改めて考えさせられたことがありました」と語りました。きっかけは、結婚して間もない夫からの「今日、仕事はどうだった?」という一言でした。

 

病室で、実際の年齢よりも大人びた素振りを見せる子どもたちを見ていたたまれない気持ちになったこと、自分の小さな体に残った手術跡を指して「こんな傷、大嫌い」といった子どもにかける言葉がなかったこと、「お家に帰りたい」と夜な夜な泣き続ける長期入院の子どもたちをうまく慰められない自分自身に対してやるせなくなったこと等々。

 

どんなに考えても自分の本当の胸の内を言葉で表すことができなかったジャクリーンさんは、口ごもってしまったと言います。大人の患者さんとは違い、やはり小児科の看護師ならではの苦悩がたくさんあるようです。

 

その一方で、小児科の看護師ならではの喜びを改めて実感したとも語ったジャクリーンさん。

 

なかなかミルクを飲んでくれない乳児が、初めて哺乳瓶のミルクを全て飲んでくれた時の喜びをその家族と一緒になって喜んだこと。

 

嫌がる子どもたちの胸に聴診器を当てる時に「オバケさん、いるかな?」と言うと、子どもたちが大人しくなってくれることが面白くて笑顔になれること。

 

容態の悪かった子どもが笑顔で退院していく姿が、涙を堪えきれなくなるほど嬉しい反面、ほんの少しさみしい気持ちになること。

 

このように、小児科の看護師ならでは味わえる喜びや嬉しさ、楽しみも多くあると語りました。

 

「もし次に誰かから『今日、仕事はどうだった?』と聞かれたら、「今日も素晴らしい一日だった」と笑顔で答えようと思います」と、はつらつと答えたジャクリーンさんの眼差しは、優しさと希望に溢れていました。

 

小児科の看護師の中には、子ども好きな故に逆に小児科での勤務が辛いという声も多く、幼い子どもたちが苦しんでいる姿を見るのが耐えられないといって、小児科を去っていく看護師もいるのが現状です。たしかに、苦悩や涙も大人の患者さんを相手にするよりは多いかもしれません。しかしその一方で、子どもたちの笑顔や笑い声から多くの喜びを得られることは、小児科・小児病棟の看護師だけの特権ではないでしょうか。

 

(参考)Sick Kids pediatric nurse says job is ‘indescribable’

文:Mia C.

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コメント一覧(31)

11匿名2014年07月12日 16時19分

小児かの子どもかわいい

10匿名2014年07月12日 15時16分

小児科は色々と葛藤することが多そう。元気になる姿はとても喜ばしいに違いないだろうけど!

9匿名2014年07月12日 14時28分

小児科はいやだ

8匿名2014年07月12日 07時44分

小児科、楽しかったです。こどもさんはもちろんご家族にもたいせつなこと
いっぱい教えて頂いた気がする。

7匿名2014年07月12日 07時25分

小児科なんか胸が痛む

6匿名2014年07月12日 07時21分

小児看護たのしそう

5匿名2014年07月12日 07時20分

オペ室と小児科が人気なのは面白い。自分で好きな科を選んでよかったら、私は何科を選ぶんだろう?

4匿名2014年07月12日 06時42分

喜びよりもしんどい場面が多かった。一番つらいのは子どもたちなのにね。

3リリ2014年07月12日 06時30分

がんばってらっしゃいますね。

2匿名2014年07月12日 06時22分

小児は苦手です。

1匿名2014年07月12日 05時53分

小児科いいですね

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