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2014年05月31日

英研究レポートが明かす!看護師の「数」「質」「仕事量」は患者の生死を左右する?

看護師の仕事は大変ですよね。労働内容の過酷さ、不規則な勤務時間などの影響で離職率も高く、全国の多くの病院が慢性的な人員不足に陥っています。あなたも「人手不足」や「業務の不完全燃焼」を感じつつ日々の仕事をこなしていませんか?

 

こういった看護師不足などの問題、実は日本だけにとどまらず世界各国の共通の問題であるようです。2014 年2月、英国医学雑誌ランセットにおいて看護師の仕事量や教育レベルなどが患者の死亡率に直接リンクしている」という気になる論文が掲載されました。ここではこの報告をもう少し掘り下げ、看護のあり方について改めて考えてみたいと思います。

 

英研究レポートが明かす!看護師の「数」「質」「仕事量」は患者の生死を左右する?|看護師専用Webマガジン【ステキナース研究所】

 

明確な数値で示された「看護」と「患者死亡率」の関係

米国ペンシルバニア大学のリンダ・エイケン教授は、ヨーロッパ9か国から300の病院を対象にある調査をしました。それは看護師の教育レベルや雇用状態、仕事量などが50歳以上の外科患者(約42万人)の死亡率にどう影響するか、というものです。

 

 

気になる調査の結果はズバリ、

・看護師の仕事が患者1人分増えると、患者の死亡率は7%上がる

・大学学士程度の教育を受けた看護師が10%増加すると、患者の死亡率は7%下がる

というものでした。

 

看護の充実さによって患者死亡率が変動することを、はっきりとした数値で示したことになります。

 

 

看護師なら経験上なんとなくわかる事実

レベルの高い看護師が多くいる状態だと、より多くの患者さんの命が救える――看護師として働いたことのある人なら、そんなことは経験的法則としてすでにおわかりですよね。

 

特に外科という領域は、患者さんが急変しやすく、その急変に対しては常に正確な対応が求められるものです。患者さんに装着したモニターからアラームが発せられたとき、そこに駆けつける人が「未熟な看護師1人の場合」と「知識と経験が豊かな看護師3人の場合」、どちらが迅速かつ適切な対応ができるかは言うまでもないと思います。

 

エイケン教授は「患者の死亡率を下げるためには、経験豊かで高い教育を受けた看護師を一定数確保することが必要」と述べました。その通りです。何を今さら、と思う人も少なくないはずです。

 

「当たり前」をわざわざ論文にする理由とは?

看護レベルの低下と患者への影響に警鐘を鳴らす論文は、これ以外にもいくつか存在します。でも、わかりきっていることをあえて論文にする、数値として示すことにどんな意味があるのか疑問に感じませんか?

 

昨今の日本国内の病院にはある一定の動きが見られます。それは高待遇をアピールして新人看護師を重点的に採用しようとするもの。その裏には経費削減のための人員整理が発生していることは想像に難くありません。

 

こういった雇用傾向をつくり出すのはもちろん看護師ではありません。病院の経営者、もっというなら政府です。つまり、わざわざ学術論文にしないと経営側あるいは政府側にわかってもらえない現状が世界中にあるということではないでしょうか。

 

病院ではなく患者さんにとってメリットとなるように

厚生労働省はかつて看護スタッフ増加のために、診療報酬の改定などを行ってきました。しかし、残念ながらこれらはほぼ病院経営上のメリットしか発生しないものでした。看護の質を向上させ患者さんの死亡率を下げるためには、もっと現場で働く人の生の声が必要でしょう。

 

新年度になって自分の部署に新しい看護師さんがどっとやってきた、という方もいらっしゃるでしょうね。そこでまず感じること――「この人はどのくらいの知識と技術を持っているのか」「日々の業務を一人でこなせるまでにどのくらいの期間を要するのか」などではないでしょうか。「単純に頭数だけ増やされても解決しない問題」があることを経営側はなかなか気付かないものです。もしくは気付いていながら知らん顔をしているのかもしれません。

 

病院は誰のために、何のためにあるのか――この答えを導き出すために一番近い場所に立っているのは、おそらく看護師です。「当たり前」に感じる事実でも声や論文に出して訴えて続けることが大事なのかもしれません。

 

【ライター】宮川梨沙

 

(参考)

Nurse cutbacks 'linked to death rates', study finds

Nurse staffing and education and hospital mortality in nine European countries: a retrospective observational study

看護師不足は社会的問題になっている

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コメント一覧(34)

34ひーとー2019年11月15日 01時14分

人手が足りなくて、忙しくてミスをしたらインシデントレポートを書かされます。忙しいは理由にならないと言われます。
休暇も30分以内しか取れず、トイレにもいけない事も多いです。

33匿名2015年03月15日 00時27分

レポートばっかり、やんなる

32匿名2015年02月27日 15時31分

潜在看護師がまた、働ける環境作りとか、そうゆう政策行ったら、看護の質も上がったりするんじゃないかな

31匿名2014年08月31日 04時31分

良いように変わって行ってほしいな。

30Smithf8332014年08月18日 22時59分

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29匿名2014年07月12日 05時14分

恥ずかしい

28匿名2014年06月20日 19時48分

患者さんのことを思えば、看護師の負担が減るように考えられるはずなのにね

27匿名2014年06月20日 19時47分

そのとおりだわ

26匿名2014年06月20日 19時44分

あぁ・・・

25匿名2014年06月07日 18時50分

殺人看護師

24匿名2014年06月04日 18時05分

病院は勿論、デイサービスや居宅介護施設の看護師もひどくハードです。看護師一人で利用者を何十人も看て+機能訓練指導員+洗濯・掃除等の何でも屋です。

23匿名2014年06月04日 16時26分

そうだよね

22匿名2014年06月03日 21時11分

ふーん

21なな2014年06月03日 16時07分

頑張ります

20匿名2014年06月02日 21時35分

わざわざまとめるんだ・・・。

19匿名2014年06月02日 17時56分

なるほど

18くみ2014年06月02日 14時43分

頑張ります

17匿名2014年06月01日 23時32分

そうだね

16匿名2014年06月01日 20時39分

頑張ります

15匿名2014年06月01日 20時38分

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