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2019年10月10日

病院の数が、じわじわ減り続けている…!|看護roo!ニュース

この10年で、病院は367施設減少(各年10月1日現在)/2009年:8739、2010年:8670、2011年:8605、2012年:8565、2013年:8540、2014年:8493、2015年:8480、2016年:8442、2017年:8412、2018年:8372

出典:厚生労働省「医療施設(静態・動態)調査」を基に看護roo!編集部で作成

 

病院の数が減っているのを知っていますか?

 

厚生労働省の「医療施設(動態)調査」によると、2018年10月時点の全国の病院数は8372施設

毎年じわじわ減少し続け、10年前と比べると367施設減っています。

 

国は、2025年問題の先にある人口減少を見据え、在宅への移行を進めることで、病院は増やさない方針。それが病院の数にもしっかり表れているともいえます。

 

看護師が必要とされる場所にかかわることですので、診療科数や病床数の増減、都道府県別の状況などを紹介します。

 

 

専門に特化した診療科が増え、「内科」「外科」「小児科」が減少

一般病院で43種類の診療科別の施設数の増減を見てみると、2018年は前年と比べ、「腎臓内科」「糖尿病内科」「乳腺外科」など専門に特化した診療科が増加していました。

 

一方で、「外科」「内科」「小児科」の診療科は減っています。

 

※精神科病院を除く

 

一般病院で増減が目立つ診療科(2018年10月1日現在の43診療科別でみた施設数、前年比)/増加した診療科:腎臓内科が59施設増、糖尿病内科(代謝内科)が55施設増、乳腺外科が43施設増、減少した診療科:外科が46施設減、内科が26施設減、小児科が25施設減

出典:厚生労働省「平成30(2018)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」を基に看護roo!編集部で作成

 

 

病院の病床数は、10年で約5万5000床減

病院が減っているので、当然ながら病床数も減っています。

 

2018年の病院の病床数は154万6554床で、前年と比べ8325床減少。

10年前と比べると、5万4922床減っていました。

 

病床の種類別でみると、「感染症病床」以外はすべて減少しています。

中でも、地域移行が強化されている「精神病床」や、病床転換が進められている「療養病床」での減少が目立ちました。

 

病院 病床種類別の病床数推移(各年10月1日現在)/2009年:一般病床(906401)、精神病床(348121)、療養病床(336273)、結核病床(8924)、感染症病床(1757)、総数(1601476)/2010年:一般病床(903621)、精神病床(346715)、療養病床(332986)、結核病床(8244)、感染症病床(1788)、総数(1593354)/2011年:一般病床(899385)、精神病床(344047)、療養病床(330167)、結核病床(7681)、感染症病床(1793)、総数(1583073)/2012年:一般病床(898166)、精神病床(342194)、療養病床(328888)、結核病床(7208)、感染症病床(1798)、総数(1578254)/2013年:一般病床(897380)、精神病床(339780)、療養病床(328195)、結核病床(6602)、感染症病床(1815)、総数(1573772)/2014年:一般病床(894216)、精神病床(338174)、療養病床(328144)、結核病床(5949)、感染症病床(1778)、総数(1568261)/2015年:一般病床(893970)、精神病床(336282)、療養病床(328406)、結核病床(5496)、感染症病床(1814)、総数(1565968)/2016年:一般病床(891398)、精神病床(334258)、療養病床(328161)、結核病床(5347)、感染症病床(1841)、総数(1561005)/2017年:一般病床(890865)、精神病床(331700)、療養病床(325228)、結核病床(5210)、感染症病床(1876)、総数(1554879)/2018年:一般病床(890712)、精神病床(329692)、療養病床(319506)、結核病床(4762)、感染症病床(1882)、総数(1546554)

出典:厚生労働省「医療施設(静態・動態)調査」を基に看護roo!編集部で作成

 

 

病床数が多い「高知県」、少ない「神奈川県」

人口10万人あたりの病床数を都道府県別に見てみると、最も多いのは「高知県」(2551.6床)で、次いで「鹿児島県」(2063.6床)「熊本県」(1965.9床)となっていました。

 

反対に最も少ないのは「神奈川県」(811.4床)で、「埼玉県」(856.8床)「愛知県」(895.7床)が続きます。

 

最多の高知の病床数は、最少の神奈川の3倍以上で、かなりの開きがみられました。

 

病床数は西日本で多く、東日本に少ない結果で、2018年もこれまでと同じ傾向でした。

 

病床数が多い・少ない都道府県(人口10万対病院病床数)/多い都道府県:高知県(2551.6床)、鹿児島県(2063.6床)、熊本県(1965.9床)、徳島県(1951.0床)、長崎県(1941.6床)/少ない都道府県:神奈川県(811.4床)、埼玉県(856.8床)、愛知県(895.7床)、東京都(927.7床)、千葉県(954.4床)

出典:厚生労働省「平成30(2018)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況」を基に看護roo!編集部で作成

 

 

今後、看護師が必要とされる場所は変わっていく…

厚労省が9月に、診療実績が乏しい公立・公的病院(424施設)に対し、再編や縮小の検討を促したことが注目されています。

地域での病院の統合が進めば、さらに病院の数は減っていきます。

 

また、厚労省が示した2025年に必要とされる看護職員数の推計値でも、訪問看護や介護施設での需要が増え、病院や診療所の需要はわずかな増加にとどまると見込まれています(関連記事)。

 

こうしたさまざまなデータと同様、病院の数が実際に減少していることからも、今後、看護師が必要とされる場所が変化していくことがうかがえます。

 

 

看護roo!編集部 坂本朝子(@st_kangoroo

 

 

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(参考)

平成30(2018)年医療施設(動態)調査・病院報告の概況(厚生労働省)

医療施設(静態・動態)調査(厚生労働省)

地域医療構想に関するワーキンググループ(厚生労働省)

第11回 看護職員需給分科会(厚生労働省)

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